上 下
6 / 16

第六話 メガネのくせに生意気だぞ

しおりを挟む
「フォルンさん……!」

 上擦ったメガネの声が聞こえ、そっと俺のケツに触れた。
 よしよし。いい感じだ。俺はこれからセックスできる期待に胸を膨らませていた。すると、メガネの雄がピトリと俺のケツ穴に押し付けられた。

「俺……ちゃんと責任は取ります。だからフォルンさんのこと抱かせて下さい」

 なんだコイツ……。俺から誘ったのになんの責任を取るんだよ。本当真面目な奴だなぁ。

「いいから早く挿れろよ。らすな」
「フォルンさん……。愛しています……!」

 愛していますじゃねーよ! 早く挿れろって言ってんだろ! 会話が成り立ってねーんだよ! バカなのか? コイツは。だんだんイライラしてきた俺は、チッと舌打ちした。すると、それと同時にメガネの雄が俺のケツ穴にズブリと入ってきた。

「……っ」

 メガネの雄がどんどん俺の中を進む。メガネはもうこれ以上入らないというところまで侵入すると、動きを止めた。
 デッケーな、おい。なんつー圧迫感だ。こんなデケーの久々に味わったぜ。
 俺はあまりのデカさに驚愕し、テーブルに突っ伏してフーフー息を吐いた。
 中が馴染んでくると、俺のケツ穴が嬉しそうに蠕動ぜんどうを始める。

「……っく」

 メガネが小さく唸った。
 どうだ、俺のケツは。名器だろう? とドヤ顔したかったのだが、俺もそれどころでは無かった。
 メガネの雄が気持ち良過ぎて、腰を抜かしそうになっていたのだ。しっかりしろ、俺! 童貞チンコに負けるな! 全然余裕が無かったが、俺は余裕のあるフリをすることにした。

「ふ……、ふふ。メガネ、なかなか良いモノ持ってるじゃねーか。あとはテクニックだな。このチンコで、しっかり俺を感じさせろよ」

 なんだこの上から目線は。
 いや、間違ってねーもん。上から目線でいいんだ俺は。だって俺ってセックスに関しては百戦錬磨だから。童貞にはこのくらい強気でいいんだ。その方が、メガネも燃えるだろ?
 案の定、メガネはヤル気に火がついたようだ。俺のケツを爪の跡が残るくらい強く掴み、『はい。頑張ります!』と叫んだ。

 メガネの雄がゆっくりと動き始める。
 ギリギリまで引き抜いて、ドチュンと押し込まれた。だんだん動きが速くなってくる。俺の身体はメガネの抽挿ちゅうそうに合わせてガクガクと揺れていた。
 途中、いつ見つけたのか俺の感じる箇所をゴツゴツと突いた。かと思えば腰を使ってグルリとグラインドをする。
 メガネの動きは予測不可能で、俺は大いに翻弄ほんろうされた。
 出したくもないのに、『あ"っ……あ"っ……』と感じ入った喘ぎ声を漏らしてしまう。
 やばい……。コイツ本当に童貞か?
 百戦錬磨の俺なのに、全然余裕がないぞ。
 このままでは、メガネより先に達してしまいそうだ。それだけは避けたい。童貞チンコに負けたくない。
 だが、メガネは余計なことをしやがった。
 そっと前方に手を伸ばし、俺のチンコをしごき始めたのだ。

「や……めろ」
「なぜです? この方がフォルンさんも気持ちがいいでしょう?」

 気持ち良過ぎてヤベーんだよ!
 あぁ……マジでヤバい。イッちまう。
 我慢しようと思ったのだが、メガネがトドメと言わんばかりに俺の前立腺を突き始めた。
 チクショー! なんで童貞のくせに、前立腺の場所なんて知ってるんだよ!
 前立腺とチンコを同時に攻められたらひとたまりもない。
 俺はギュッと目をつむり、射精に備えた。

「メガネ、もうダメだ……。イク……」
「いいですよ、フォルンさん。イッてください」

 メガネの余裕そうな声に腹が立ったが、俺はもう限界だった。メガネが絞り出すように俺のチンコを扱いたので、俺は呆気なく射精した。
 ケツ穴が激しく収縮する。その動きに持っていかれたのか、メガネもドクドクと俺の中に射精した。
 中出しが気持ち良くて、俺はブルリと体を震わした。

 部屋の中に二人の荒い息遣いだけが響く。

 メガネがデカイ図体を倒し、俺に覆い被さってきた。
 背後から力強く抱きしめて、腰に響く低い声でねっとりと囁いた。

「愛していますフォルンさん……。もう絶対離さない……。貴方は俺のものだ……」

 何度も愛を囁きやがって。メガネって結構重そうだよな。付き合ったら面倒くさそう。と言おうと思ったのだが、セックスが百点満点だったので余計なことは言わないでおこうと思う俺なのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

処理中です...