5 / 5
このままずっと
しおりを挟む グレンは相変わらず休日は街に出かけているらしい。
「視察も兼ねているからね。それに街のみんなの顔も見たいんだ」
そんな風に言っていた。
王様なのに、忙しいだろうに。ちゃんと街の空気を感じたいらしい。
そう。街だ。
アンフェールの好奇心がむくりと起き上がる。
アンフェールは現在の街を知らない。古代竜時代の街なんて遥か昔だ。色々変わっているはずなのだ。
精霊の目を通して街を見た事はあるけれど、それはあくまで精霊の目。
見えるビジョンはふんわりぽやんなのだ。
見たい。歩き回りたい。そしてグレングリーズが作った国を、グレンが治める国を知りたい。
ぱぁぁぁぁっ、とアンフェールの夢の情景が花開く。
これは崇高な目的なのだ。
別に美味しいものが食べられるんじゃないかなんて微塵も思っていない。
連れてってくれないだろうか。
王弟だって視察してもおかしくないと思うのだ。
「兄上、私も街に行きたいです」
「駄目だ」
秒で断られた。
もっと、うーん、とか思い悩む間合いを入れてくれてもいいのに。
「私は外の世界を知りません。この国を支える者として、このままではいけないと思うのです」
アンフェールは尤もらしい理由をひねり出した。王族ぶりっこだ。
表情も真面目だ。
こんなに真剣に国の事を考える弟を見たら、グレンも考えを改めると思うのだ。
思った通り、グレンはうっとなった。
グレンは真剣に国の事を考えている。だから弟の高い志を折る事はしないだろう。
策士アンフェールはにやりと笑った。
「……私一人ではアンフェールを守りきれるか不安だ。護衛もつけていいなら相談してみよう」
勝った。
アンフェールの中の小さいアンフェールたちが拳を突き上げ、わ~わ~と勝鬨を上げた。
◇◇◇
「おっ、殿下、可愛いな!」
「ありがとうございます」
エドワードが軽い調子で声を掛けてくる。
離宮の馬車どまりには既にエドワードとロビンが待っていてくれた。
本日の護衛はロビンとエドワードだ。
ロビンはグレンの夜間護衛をしていただけあって、体術に関してはかなりのものらしい。
エドワードも第二王子の閨係を目指した時点から体術を仕込まれたんだそうな。七年、かなり強くなったんだぞ、と自慢された。
アンフェールは素のままだと目立って仕方がない。
なので目立つ髪を隠し、『認識阻害』の魔道具を使って目立たないようにしている。
『認識阻害』の魔道具は眼鏡だ。太古の時代から『認識阻害』と言えば眼鏡だ、という位定番の魔道具である。
アンフェールと親しい者は顔を認識してしまうけれど、知らない者は認識できないという術が仕込まれている。
髪の毛はシンプルにアップスタイルにして、帽子をかぶっている。側仕え達は可愛い髪形にしたいとウズウズしていたが、そこは抑えて貰った。
ファッションは街中にいそうな平均オブ平均の少年の格好らしい。
これでどこから見ても街の子にしか見えないのだ。
「エドワードとロビンの普通の恰好を初めて見ました」
「はは。様になってるだろ? でもロビンは目立つかもな」
エドワードの言葉に、ロビンをまじまじと見てしまう。
普段着を着ている壁だな、って思う。ロビンが側にいるだけで、アンフェールは全然目立たないだろう。
「すまない、待たせた」
グレンがやって来た。
ラフなシャツと簡素なパンツスタイルだ。それでも内側から品の良さがにじみ出ている。番びいきのスパイスを抜いても平民には見えない。
カッコいい。
アンフェールは見惚れてしまう。番はいついかなる時もカッコいいのだ。
そんなアンフェールとは逆に、グレンはこちらを見て早々渋い顔をする。
「アンフェールの可愛さが、隠せていないと思うのだが……」
「兄上、認識阻害の魔道具を付けているのです。眼鏡なのですが」
「認識出来ているが……」
「親しい相手には効かないんですよ。だから兄上には分かってしまうのです」
そう言っただけでグレンは途端に機嫌が良くなった。
弟に親しいと言われただけで喜んじゃうなんて、本当に可愛い兄なのだ。
「本当は護衛であればギュンターに頼みたかったのだがな。今は忙しいらしい」
グレンは今回の護衛が二人であることの説明をしてくれた。
ギュンターが忙しい理由は、アンフェールが渡した証拠資料関係で動いているからだ。
あちらはとても重要な事なので邪魔してはいけない。
ぶっちゃけ何に襲われてもアンフェールは一人で対処できる。『護衛を付けた』というアリバイ用の護衛なら誰でもいい。
「でも、エドワードとロビンとお出かけできるのは嬉しいです!」
アンフェールはギュンターに処々任せてしまっている分、彼をフォローしたくなってしまった。
ギュンターが来られなかった結果、教会時代の仲良し二人と時間を共に出来るのだと、嬉しさを前面に出して伝えた。
「いやあ、そうですね! ダブルデートみたいだなぁ! 勿論俺の相手はロビンですよ!」
何故か急にエドワードが音量高めにロビンとの仲を主張しだした。
なんだろう。二人の仲が良いのは知っている。
エドワードの方を向いていたグレンがこちらを向く。優しい微笑みを浮かべていた。
「……そうか、アンフェールと私がカップルか」
「兄上と仲良しなのは嬉しいです」
ダブルデートごっこでも、カップルごっこでも嬉しい。
グレンと顔を見合わせ、えへへ、と笑い合った。
手を取ってくれる。
アンフェールはグレンにエスコートされ、馬車に乗り込んだ。
馬車は街に向かいガタゴト走る。いつもと違う情景が車窓に流れるだけで随分刺激的だ。
グレンは普段馬に乗り、街に行くらしい。
馬に乗るグレンは精霊時代何度も見ている。絵本の王子様のようにカッコ良くて憧れてしまう。
アンフェールも一回くらい乗ってみたい。
アンフェールは前世でも今世でも馬に乗った事は無い。でも馬に『乗せて』ってお願いすれば乗れる気がする。
しかし一度も乗った事が無い十四歳が急に乗馬が出来るのも不自然だ。
だからいつも大人しく馬車に乗せられている。
「兄上、私も馬に乗ってみたいです」
アンフェールは馬内のグレンに視線を移した。おねだりするよう、上目遣いだ。
「……一人で乗るのは危ない。二人で乗ろう」
グレンはアンフェールの肩に腕を回した。
「いいのですか!」
「ああ。ちょっと先になるが纏まった休暇が取れる。その時に遠乗りをしてみようか」
「はい!」
アンフェールは嬉しくなってしまった。
グレンが纏まった休暇が取れると。しかもその時に遠乗りに連れていって貰えると。
目の前のエドワードが「さりげなく次のデートの約束を成立させる手腕」と小さな声で呟いていた。
「視察も兼ねているからね。それに街のみんなの顔も見たいんだ」
そんな風に言っていた。
王様なのに、忙しいだろうに。ちゃんと街の空気を感じたいらしい。
そう。街だ。
アンフェールの好奇心がむくりと起き上がる。
アンフェールは現在の街を知らない。古代竜時代の街なんて遥か昔だ。色々変わっているはずなのだ。
精霊の目を通して街を見た事はあるけれど、それはあくまで精霊の目。
見えるビジョンはふんわりぽやんなのだ。
見たい。歩き回りたい。そしてグレングリーズが作った国を、グレンが治める国を知りたい。
ぱぁぁぁぁっ、とアンフェールの夢の情景が花開く。
これは崇高な目的なのだ。
別に美味しいものが食べられるんじゃないかなんて微塵も思っていない。
連れてってくれないだろうか。
王弟だって視察してもおかしくないと思うのだ。
「兄上、私も街に行きたいです」
「駄目だ」
秒で断られた。
もっと、うーん、とか思い悩む間合いを入れてくれてもいいのに。
「私は外の世界を知りません。この国を支える者として、このままではいけないと思うのです」
アンフェールは尤もらしい理由をひねり出した。王族ぶりっこだ。
表情も真面目だ。
こんなに真剣に国の事を考える弟を見たら、グレンも考えを改めると思うのだ。
思った通り、グレンはうっとなった。
グレンは真剣に国の事を考えている。だから弟の高い志を折る事はしないだろう。
策士アンフェールはにやりと笑った。
「……私一人ではアンフェールを守りきれるか不安だ。護衛もつけていいなら相談してみよう」
勝った。
アンフェールの中の小さいアンフェールたちが拳を突き上げ、わ~わ~と勝鬨を上げた。
◇◇◇
「おっ、殿下、可愛いな!」
「ありがとうございます」
エドワードが軽い調子で声を掛けてくる。
離宮の馬車どまりには既にエドワードとロビンが待っていてくれた。
本日の護衛はロビンとエドワードだ。
ロビンはグレンの夜間護衛をしていただけあって、体術に関してはかなりのものらしい。
エドワードも第二王子の閨係を目指した時点から体術を仕込まれたんだそうな。七年、かなり強くなったんだぞ、と自慢された。
アンフェールは素のままだと目立って仕方がない。
なので目立つ髪を隠し、『認識阻害』の魔道具を使って目立たないようにしている。
『認識阻害』の魔道具は眼鏡だ。太古の時代から『認識阻害』と言えば眼鏡だ、という位定番の魔道具である。
アンフェールと親しい者は顔を認識してしまうけれど、知らない者は認識できないという術が仕込まれている。
髪の毛はシンプルにアップスタイルにして、帽子をかぶっている。側仕え達は可愛い髪形にしたいとウズウズしていたが、そこは抑えて貰った。
ファッションは街中にいそうな平均オブ平均の少年の格好らしい。
これでどこから見ても街の子にしか見えないのだ。
「エドワードとロビンの普通の恰好を初めて見ました」
「はは。様になってるだろ? でもロビンは目立つかもな」
エドワードの言葉に、ロビンをまじまじと見てしまう。
普段着を着ている壁だな、って思う。ロビンが側にいるだけで、アンフェールは全然目立たないだろう。
「すまない、待たせた」
グレンがやって来た。
ラフなシャツと簡素なパンツスタイルだ。それでも内側から品の良さがにじみ出ている。番びいきのスパイスを抜いても平民には見えない。
カッコいい。
アンフェールは見惚れてしまう。番はいついかなる時もカッコいいのだ。
そんなアンフェールとは逆に、グレンはこちらを見て早々渋い顔をする。
「アンフェールの可愛さが、隠せていないと思うのだが……」
「兄上、認識阻害の魔道具を付けているのです。眼鏡なのですが」
「認識出来ているが……」
「親しい相手には効かないんですよ。だから兄上には分かってしまうのです」
そう言っただけでグレンは途端に機嫌が良くなった。
弟に親しいと言われただけで喜んじゃうなんて、本当に可愛い兄なのだ。
「本当は護衛であればギュンターに頼みたかったのだがな。今は忙しいらしい」
グレンは今回の護衛が二人であることの説明をしてくれた。
ギュンターが忙しい理由は、アンフェールが渡した証拠資料関係で動いているからだ。
あちらはとても重要な事なので邪魔してはいけない。
ぶっちゃけ何に襲われてもアンフェールは一人で対処できる。『護衛を付けた』というアリバイ用の護衛なら誰でもいい。
「でも、エドワードとロビンとお出かけできるのは嬉しいです!」
アンフェールはギュンターに処々任せてしまっている分、彼をフォローしたくなってしまった。
ギュンターが来られなかった結果、教会時代の仲良し二人と時間を共に出来るのだと、嬉しさを前面に出して伝えた。
「いやあ、そうですね! ダブルデートみたいだなぁ! 勿論俺の相手はロビンですよ!」
何故か急にエドワードが音量高めにロビンとの仲を主張しだした。
なんだろう。二人の仲が良いのは知っている。
エドワードの方を向いていたグレンがこちらを向く。優しい微笑みを浮かべていた。
「……そうか、アンフェールと私がカップルか」
「兄上と仲良しなのは嬉しいです」
ダブルデートごっこでも、カップルごっこでも嬉しい。
グレンと顔を見合わせ、えへへ、と笑い合った。
手を取ってくれる。
アンフェールはグレンにエスコートされ、馬車に乗り込んだ。
馬車は街に向かいガタゴト走る。いつもと違う情景が車窓に流れるだけで随分刺激的だ。
グレンは普段馬に乗り、街に行くらしい。
馬に乗るグレンは精霊時代何度も見ている。絵本の王子様のようにカッコ良くて憧れてしまう。
アンフェールも一回くらい乗ってみたい。
アンフェールは前世でも今世でも馬に乗った事は無い。でも馬に『乗せて』ってお願いすれば乗れる気がする。
しかし一度も乗った事が無い十四歳が急に乗馬が出来るのも不自然だ。
だからいつも大人しく馬車に乗せられている。
「兄上、私も馬に乗ってみたいです」
アンフェールは馬内のグレンに視線を移した。おねだりするよう、上目遣いだ。
「……一人で乗るのは危ない。二人で乗ろう」
グレンはアンフェールの肩に腕を回した。
「いいのですか!」
「ああ。ちょっと先になるが纏まった休暇が取れる。その時に遠乗りをしてみようか」
「はい!」
アンフェールは嬉しくなってしまった。
グレンが纏まった休暇が取れると。しかもその時に遠乗りに連れていって貰えると。
目の前のエドワードが「さりげなく次のデートの約束を成立させる手腕」と小さな声で呟いていた。
0
お気に入りに追加
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる