79 / 84
中等部
32 帰宅しました③
しおりを挟む
「落ち着いた?」
もう涙は止まったみたいです。
「もう涙は止まったかな?とりあえず目の周りを冷やそうか...。そのままじゃ、腫れぼったくなっちゃうよ。」
そうですね。このままじゃ、明日学校に行けなくなっちゃいますよね。
その前にヤバくないですか?この顔でみんなでご飯なんて...。泣いたのがバレバレですよね?過保護な父と兄弟がうるさくなりそうです。それに翔太君にまた心配させてしまいますね。
「海香~、この顔なんとかならないかな?泣いたのがバレちゃうよ~。」
「詩織、あきらめなさい。それはどうにもならないわ。それに泣いてスッキリしたでしょ?今の詩織はニコニコしてるから大丈夫よ。」
たしかにスッキリしたけど、この顔はヤバイでしょ?
「気にしないの!どんな詩織でも可愛いわよ。」
そういうことではないんだけど...。
まっ、どうしようもできないことはあきらめますか。グズグズ悩むのはやめるんですから!
「!・・・詩織、どうしたんだい?」
やっぱり言われちゃいましたね。
「・・・・・・・」
「パパ、何か問題でも?」(海香が父に対して怒り顔で)
「いやっ、大丈夫だ。(詩織、あれは泣いた後の顔だよな?でも海香の様子じゃ、そのことを指摘するなってことだよな。)」
(バカだな、父さん。それは言っちゃダメだろ。)
「海香・詩織、自然教室はどうだったの?」
「どうって?お兄様の時とやったことは変わりませんよ。お友達には恵まれてるので、楽しく過ごせました。」
「詩織は?」
「翔太君達とグループが一緒だったので、楽しかったです。クラスの女の子達とお話しできたのが良かったです。同じ部屋の子達には、ヴォルとレーヴェも受け入れてもらえましたよ。」
「そうか、それは良かったね。楽しかったことだけかな?他には何もなかった?」
お兄様、ちょっとその笑顔がコワイですよ。
バレてる?これはとんぼ玉のストラップのこと、知ってるよね?
「ちょっとしたトラブルはあったけど、問題ないです。ねっ、翔太君?」
「あぁ、そうだな。大丈夫です、詩織のことは守りますから。(さっき詳細は報告済みだしな。)」
「ふ~ん。そういうことにしとこうか。でも何かあったら、ちゃんと父さんや俺に話すんだぞ!」
「はい、わかっています。」
「大丈夫です、お兄様。私や翔太君がついてるし、詩織だってこれからは甘えてくれますよ。それよりパパ達にお土産があるんです!」
海香がお土産の話にしてくれたので、とんぼ玉のストラップを渡しながら、自然教室の楽しかった話をしましたよ。
もう涙は止まったみたいです。
「もう涙は止まったかな?とりあえず目の周りを冷やそうか...。そのままじゃ、腫れぼったくなっちゃうよ。」
そうですね。このままじゃ、明日学校に行けなくなっちゃいますよね。
その前にヤバくないですか?この顔でみんなでご飯なんて...。泣いたのがバレバレですよね?過保護な父と兄弟がうるさくなりそうです。それに翔太君にまた心配させてしまいますね。
「海香~、この顔なんとかならないかな?泣いたのがバレちゃうよ~。」
「詩織、あきらめなさい。それはどうにもならないわ。それに泣いてスッキリしたでしょ?今の詩織はニコニコしてるから大丈夫よ。」
たしかにスッキリしたけど、この顔はヤバイでしょ?
「気にしないの!どんな詩織でも可愛いわよ。」
そういうことではないんだけど...。
まっ、どうしようもできないことはあきらめますか。グズグズ悩むのはやめるんですから!
「!・・・詩織、どうしたんだい?」
やっぱり言われちゃいましたね。
「・・・・・・・」
「パパ、何か問題でも?」(海香が父に対して怒り顔で)
「いやっ、大丈夫だ。(詩織、あれは泣いた後の顔だよな?でも海香の様子じゃ、そのことを指摘するなってことだよな。)」
(バカだな、父さん。それは言っちゃダメだろ。)
「海香・詩織、自然教室はどうだったの?」
「どうって?お兄様の時とやったことは変わりませんよ。お友達には恵まれてるので、楽しく過ごせました。」
「詩織は?」
「翔太君達とグループが一緒だったので、楽しかったです。クラスの女の子達とお話しできたのが良かったです。同じ部屋の子達には、ヴォルとレーヴェも受け入れてもらえましたよ。」
「そうか、それは良かったね。楽しかったことだけかな?他には何もなかった?」
お兄様、ちょっとその笑顔がコワイですよ。
バレてる?これはとんぼ玉のストラップのこと、知ってるよね?
「ちょっとしたトラブルはあったけど、問題ないです。ねっ、翔太君?」
「あぁ、そうだな。大丈夫です、詩織のことは守りますから。(さっき詳細は報告済みだしな。)」
「ふ~ん。そういうことにしとこうか。でも何かあったら、ちゃんと父さんや俺に話すんだぞ!」
「はい、わかっています。」
「大丈夫です、お兄様。私や翔太君がついてるし、詩織だってこれからは甘えてくれますよ。それよりパパ達にお土産があるんです!」
海香がお土産の話にしてくれたので、とんぼ玉のストラップを渡しながら、自然教室の楽しかった話をしましたよ。
0
お気に入りに追加
2,373
あなたにおすすめの小説
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

異世界転移聖女の侍女にされ殺された公爵令嬢ですが、時を逆行したのでお告げと称して聖女の功績を先取り実行してみた結果
富士とまと
恋愛
公爵令嬢が、異世界から召喚された聖女に婚約者である皇太子を横取りし婚約破棄される。
そのうえ、聖女の世話役として、侍女のように働かされることになる。理不尽な要求にも色々耐えていたのに、ある日「もう飽きたつまんない」と聖女が言いだし、冤罪をかけられ牢屋に入れられ毒殺される。
死んだと思ったら、時をさかのぼっていた。皇太子との関係を改めてやり直す中、聖女と過ごした日々に見聞きした知識を生かすことができることに気が付き……。殿下の呪いを解いたり、水害を防いだりとしながら過ごすあいだに、運命の時を迎え……え?ええ?

誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました
ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】
ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です
※自筆挿絵要注意⭐
表紙はhake様に頂いたファンアートです
(Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco
異世界召喚などというファンタジーな経験しました。
でも、間違いだったようです。
それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。
誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!?
あまりのひどい仕打ち!
私はどうしたらいいの……!?

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる