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お偉いさん方、揉めてます
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「ハリー様、ぜひ私にいおり様の守護をお任せください。」
「「「いや、私めにそのお役目を。」」」
「誰が発言していいと言った?」
「「「「「はっ、申し訳ございません。」」」」」
「いおり様、うるさくて申し訳ございません。いおり様の守護は、ハルバートが務めますがよろしいですか?代々、聖獣様と一番に出会った者が守護者を務める習わしになっておりますので。」
「はい。私もハルバートさんがいいです。ぜひハルバートさんにお願いしたいです。」
「ハッハッハッ、いおり様はハルバートがお気に入りですかな?」
そうですね。何もわからない状況の中、ハルバートさんとレオナルドさんは信用できる気がします。
「ハリー様、お待ちください。ハルバートに任せるのは、皆が納得できるとは思えません。」
ブチッ!
「それは私の自慢の息子に不満があるということですかな?」
「ハルバートは、あなたの本当の息子ではないじゃないですか。どんな素性の者かわからぬ者に【聖獣】様の守護者など、ありえません。」
「一番に出会った者が守護者という習わしを破るおつもりですかな?それこそありえないことではありませんか?」
「おまえ達、少し黙っておれ。守護者については、いおり様がハルバートを望んでおられるんだぞ。」
「それは、ハルバートとしか触れ合ってないからではないでしょうか?他の者と接すれば、いおり様のお気持ちも変わるのでは?」
「あの、それはありえません。私はハルバートさんがいいです。他の人は、まだ信用できません。すみません...。」
「いや、いおり様が謝ることではございませんよ。それは当然のお気持ちです。代々の聖獣様も守護者との結びつきは強固なもののようでしたから。ハルバートをお選びになるのは、当然ですよ。」
「そろそろ、諦めたらいかがかな?この中にハルバートほど守護者に相応しい者はいないと思いますよ。それにいおり様が望まれてることですし。」
「守護者はハルバートだ。それに対しての異論は認めん。」
話し合いは決着ついた?
王様が無理矢理終わらせた感があるけど...。
あちらの方々は、見るからに不満そうですよ。ハルバートさん、睨まれちゃってるじゃないですか。
「さっ、いおり様、先程の部屋に戻りましょう。今日はお疲れでしょうから、休みましょうね。」
「ハルバート、待て待て。いおり様、今日はお疲れでしょうから、お休みください。明日またお時間をいただいてもよろしいですかな?【聖獣】についてなど、詳しい話は明日ということで。明日は私だけですので、安心してお越しくださいね。」
あっ、今日みたいな険悪なムードがないなら大歓迎です。
もちろんあちらの方々は、不在でお願いしますね。
ハルバートさんに頭をナデナデされながら、さっきの部屋に戻りました。
「「「いや、私めにそのお役目を。」」」
「誰が発言していいと言った?」
「「「「「はっ、申し訳ございません。」」」」」
「いおり様、うるさくて申し訳ございません。いおり様の守護は、ハルバートが務めますがよろしいですか?代々、聖獣様と一番に出会った者が守護者を務める習わしになっておりますので。」
「はい。私もハルバートさんがいいです。ぜひハルバートさんにお願いしたいです。」
「ハッハッハッ、いおり様はハルバートがお気に入りですかな?」
そうですね。何もわからない状況の中、ハルバートさんとレオナルドさんは信用できる気がします。
「ハリー様、お待ちください。ハルバートに任せるのは、皆が納得できるとは思えません。」
ブチッ!
「それは私の自慢の息子に不満があるということですかな?」
「ハルバートは、あなたの本当の息子ではないじゃないですか。どんな素性の者かわからぬ者に【聖獣】様の守護者など、ありえません。」
「一番に出会った者が守護者という習わしを破るおつもりですかな?それこそありえないことではありませんか?」
「おまえ達、少し黙っておれ。守護者については、いおり様がハルバートを望んでおられるんだぞ。」
「それは、ハルバートとしか触れ合ってないからではないでしょうか?他の者と接すれば、いおり様のお気持ちも変わるのでは?」
「あの、それはありえません。私はハルバートさんがいいです。他の人は、まだ信用できません。すみません...。」
「いや、いおり様が謝ることではございませんよ。それは当然のお気持ちです。代々の聖獣様も守護者との結びつきは強固なもののようでしたから。ハルバートをお選びになるのは、当然ですよ。」
「そろそろ、諦めたらいかがかな?この中にハルバートほど守護者に相応しい者はいないと思いますよ。それにいおり様が望まれてることですし。」
「守護者はハルバートだ。それに対しての異論は認めん。」
話し合いは決着ついた?
王様が無理矢理終わらせた感があるけど...。
あちらの方々は、見るからに不満そうですよ。ハルバートさん、睨まれちゃってるじゃないですか。
「さっ、いおり様、先程の部屋に戻りましょう。今日はお疲れでしょうから、休みましょうね。」
「ハルバート、待て待て。いおり様、今日はお疲れでしょうから、お休みください。明日またお時間をいただいてもよろしいですかな?【聖獣】についてなど、詳しい話は明日ということで。明日は私だけですので、安心してお越しくださいね。」
あっ、今日みたいな険悪なムードがないなら大歓迎です。
もちろんあちらの方々は、不在でお願いしますね。
ハルバートさんに頭をナデナデされながら、さっきの部屋に戻りました。
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