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<最終章:己が世界を支配せよ>
逆張りオタクは目立ちたい
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魔王軍四天王が一人、竜と人の配合存在にして、女性にして僕っ子。角は生えて大きな翼、長いしっぽ、しかし全体的には女性の体がベースとなっており、階段部分を四角く囲う屋根に座っている。しっぽはひょこひょこと左右に揺れて可愛らしいが、それに弾かれてはなかなか痛そうだった。
「っつーか、俺達を待ち伏せたっていうのか? ビルはここいらにいくらでもあるだろうに、よくここに降りるって分かったな」
「わかってはないさ、多分ここだろうなーって思っただけ。ここじゃなかったら普通に空飛んで行こうとは思ってたよ?」
リュウコは飄々と言うが、そこにクルミが縛られながら付け足す。
「こいつはこういう奴なんだよ、皆が考えることとは敢えて逆を突く。だが結構それを当てる奴なのさ。僕の真逆だね、確率の外側をタップダンスするような奴だ」
「おほめに預かり光栄~。でも真逆なんて心外だなぁ」
顔はケロっと笑顔だったが、それでも魔王軍の四天王らしいおぞましさがその顔の裏から感じられる。
「君みたいなつまらない奴と比べられること自体が心外なんだよね~、助けるのやめよっかな?」
「ごめんごめん、助けてくれ」
「了解了解~、僕ちん助けたげる~」
なんだろう、軽い。この場の人間がその空気感の齟齬に当てられて奴に注目してしまっていた。オンステージと言わんばかりに。
そんなステージにユウは野次を飛ばした。
「おいおい、この人数相手にして、この人質を助けられると思ってるのか?」
「確かに君たち二人を相手にするのは骨が折れるかもしれないけれど」
そう言って、リュウコは俺とユウに視線を流す。しかしその表情はまだまだ余裕の笑い顔だった。ニタニタといった感じ。骨が折れると言っている割に余裕そうなのだが。
「そこの後ろの三人はそれほどでもないかな? だってモブで雑魚じゃない?」
三人、マサトとナイツ、サナはむむっと目を細める。フリーザ軍のスカウターほどには実力を見定めることができるのだろうが、それを公言することでこいつらの怒りを買い、連携を崩そうとしているのか?
「おい、俺の友達を侮辱することは許さねぇぞ、竜人だかなんだか知らないが、ぶった切ってやろうか?」
「おう怖い怖い、友達思いだねぇ良いことだ。僕はそういう勇者を一度倒してみたいと思っていたんだよ。魔族業は絶対にやられる必要があったが、もうその必要はないんだし、倒させてもらおうかな!」
その掛け声がゴングとなる。
空高く飛び上がったリュウコは、俺達がいるビルの周りをぐるぐると周回し、そこから俺達に向かって炎を吐き出す。いや正確には、人質であるマサトを縛っている木材に向かってだ。だから俺達は避けることができない、炎を剣で受け止めたり、弾いたりするが、これだと消耗戦だ。
「サナ! これを!」
ナイツが武器の籠から何かを取り出し、それをサナに渡す。サナが受け取ったのは、ボクシングでよく使われるグローブだった。ナイツの意図を理解したサナはそれを両手にはめて、炎に立ち向かう。
「そぉりゃぁ!」
そして炎の玉を、殴り返した。たまらずリュウコはそれを避けるために周回するのを一旦辞める。そしてサナを睨んだ。初めて笑顔が崩れた瞬間だった。
「おい、おいおいおいおい、僕の炎を殴り返したのか? お前が? 勇者の腰ぎんちゃくが?」
「特製耐魔グローブだよ、まぁその炎を殴り返すには、サナの力があってこそだけどね」
ナイツとサナは自慢げに、ドヤ顔をリュウコにぶつける。そして更にリュウコは顔をひきつらせた。しかしはっと我に返り、今度は俺の方を見て突っ込んできた!
「ならまずお前からだ!」
「何が『なら』だよ! 意味分からん!」
突っ込む両腕を同じく両腕で掴み動きを止める。ドアップになったリュウコの顔の、その口がアングリと開いた。あ、ヤバイ。
「危ない!」
危機を察知した時には、その顔が上に向いた。顎には魔法の杖のようなものの先が突き立っている。顔の角度を変えることで、炎の軌道を逸らしたのだ。
マサトは杖を構え直してニヤリと笑む。
「感情が不安定ですね、隙だらけでしたよ」
手を解き俺から離れ、そのマサトを見てまたもやぐぬぬ~っとイライラするリュウコ。こいつの怒りの沸点、もしかすると。
「僕は魔王の代理君と勇者と戦いたいんだよね、ちょろちょろしないでくれない? 迷惑なんだけど。雑魚でモブの癖に」
「ははーん、なるほど」
俺は、リュウコのパーソナリティを理解した。強い奴と戦いたいというのは、勝率が低いからこそ敢えてそうしているのかも、との解釈できたが、彼女のリアクションからして、それは違う。
彼女の本質は、俗世間的な感情と何ら変わらない。
「マサト、ナイツ、サナ! お前らにここは任せる!」
「おい! 何言ってんだよ、流石にきついだろ!」
ユウが慌てて俺の指示を遮ろうとするが、首を横に振った。
「いいや、逆だ! リュウコの相手には、お前らこそふさわしい。お前らしかいない。お前らだけがあいつを打倒することができる!」
リュウコは更に逆上した。その顔には余裕は一つもなく、ただ俺の言動に、俺のリュウコに対する評価に、納得いかないようだった。
「ふざけるな! 僕から逃げるのか卑怯者!」
「ユウ、ここはあいつらに任せるぞ! 俺達は早く中心ビルへ!」
分からない風に戸惑うユウだったが、俺の言葉にマサトが乗っかる。
「二人とも、ここは僕達に任せてください! こんな奴、僕らならやれます!」
流石はマサト。感情を扇動する魔法に長けているだけはあり、感情の機微に気づいているようだ。俺は安心して、戸惑うユウの腕を引っ張ってビルから降りる。
「ちょ、おまなにしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「逃がすと思うか!?」
飛び出そうとするリュウコの翼に矢が飛ぶ。それはナイツが準備していた武器の1つだった。たまらず飛行を中断する。
「仲間置いて無視するなよ、お前の相手なんて、僕らモブで十分なんだから!」
「雑魚が、一瞬で終わらせてやる!」
四天王とモブたちの戦いの火ぶたが切られた。
「っつーか、俺達を待ち伏せたっていうのか? ビルはここいらにいくらでもあるだろうに、よくここに降りるって分かったな」
「わかってはないさ、多分ここだろうなーって思っただけ。ここじゃなかったら普通に空飛んで行こうとは思ってたよ?」
リュウコは飄々と言うが、そこにクルミが縛られながら付け足す。
「こいつはこういう奴なんだよ、皆が考えることとは敢えて逆を突く。だが結構それを当てる奴なのさ。僕の真逆だね、確率の外側をタップダンスするような奴だ」
「おほめに預かり光栄~。でも真逆なんて心外だなぁ」
顔はケロっと笑顔だったが、それでも魔王軍の四天王らしいおぞましさがその顔の裏から感じられる。
「君みたいなつまらない奴と比べられること自体が心外なんだよね~、助けるのやめよっかな?」
「ごめんごめん、助けてくれ」
「了解了解~、僕ちん助けたげる~」
なんだろう、軽い。この場の人間がその空気感の齟齬に当てられて奴に注目してしまっていた。オンステージと言わんばかりに。
そんなステージにユウは野次を飛ばした。
「おいおい、この人数相手にして、この人質を助けられると思ってるのか?」
「確かに君たち二人を相手にするのは骨が折れるかもしれないけれど」
そう言って、リュウコは俺とユウに視線を流す。しかしその表情はまだまだ余裕の笑い顔だった。ニタニタといった感じ。骨が折れると言っている割に余裕そうなのだが。
「そこの後ろの三人はそれほどでもないかな? だってモブで雑魚じゃない?」
三人、マサトとナイツ、サナはむむっと目を細める。フリーザ軍のスカウターほどには実力を見定めることができるのだろうが、それを公言することでこいつらの怒りを買い、連携を崩そうとしているのか?
「おい、俺の友達を侮辱することは許さねぇぞ、竜人だかなんだか知らないが、ぶった切ってやろうか?」
「おう怖い怖い、友達思いだねぇ良いことだ。僕はそういう勇者を一度倒してみたいと思っていたんだよ。魔族業は絶対にやられる必要があったが、もうその必要はないんだし、倒させてもらおうかな!」
その掛け声がゴングとなる。
空高く飛び上がったリュウコは、俺達がいるビルの周りをぐるぐると周回し、そこから俺達に向かって炎を吐き出す。いや正確には、人質であるマサトを縛っている木材に向かってだ。だから俺達は避けることができない、炎を剣で受け止めたり、弾いたりするが、これだと消耗戦だ。
「サナ! これを!」
ナイツが武器の籠から何かを取り出し、それをサナに渡す。サナが受け取ったのは、ボクシングでよく使われるグローブだった。ナイツの意図を理解したサナはそれを両手にはめて、炎に立ち向かう。
「そぉりゃぁ!」
そして炎の玉を、殴り返した。たまらずリュウコはそれを避けるために周回するのを一旦辞める。そしてサナを睨んだ。初めて笑顔が崩れた瞬間だった。
「おい、おいおいおいおい、僕の炎を殴り返したのか? お前が? 勇者の腰ぎんちゃくが?」
「特製耐魔グローブだよ、まぁその炎を殴り返すには、サナの力があってこそだけどね」
ナイツとサナは自慢げに、ドヤ顔をリュウコにぶつける。そして更にリュウコは顔をひきつらせた。しかしはっと我に返り、今度は俺の方を見て突っ込んできた!
「ならまずお前からだ!」
「何が『なら』だよ! 意味分からん!」
突っ込む両腕を同じく両腕で掴み動きを止める。ドアップになったリュウコの顔の、その口がアングリと開いた。あ、ヤバイ。
「危ない!」
危機を察知した時には、その顔が上に向いた。顎には魔法の杖のようなものの先が突き立っている。顔の角度を変えることで、炎の軌道を逸らしたのだ。
マサトは杖を構え直してニヤリと笑む。
「感情が不安定ですね、隙だらけでしたよ」
手を解き俺から離れ、そのマサトを見てまたもやぐぬぬ~っとイライラするリュウコ。こいつの怒りの沸点、もしかすると。
「僕は魔王の代理君と勇者と戦いたいんだよね、ちょろちょろしないでくれない? 迷惑なんだけど。雑魚でモブの癖に」
「ははーん、なるほど」
俺は、リュウコのパーソナリティを理解した。強い奴と戦いたいというのは、勝率が低いからこそ敢えてそうしているのかも、との解釈できたが、彼女のリアクションからして、それは違う。
彼女の本質は、俗世間的な感情と何ら変わらない。
「マサト、ナイツ、サナ! お前らにここは任せる!」
「おい! 何言ってんだよ、流石にきついだろ!」
ユウが慌てて俺の指示を遮ろうとするが、首を横に振った。
「いいや、逆だ! リュウコの相手には、お前らこそふさわしい。お前らしかいない。お前らだけがあいつを打倒することができる!」
リュウコは更に逆上した。その顔には余裕は一つもなく、ただ俺の言動に、俺のリュウコに対する評価に、納得いかないようだった。
「ふざけるな! 僕から逃げるのか卑怯者!」
「ユウ、ここはあいつらに任せるぞ! 俺達は早く中心ビルへ!」
分からない風に戸惑うユウだったが、俺の言葉にマサトが乗っかる。
「二人とも、ここは僕達に任せてください! こんな奴、僕らならやれます!」
流石はマサト。感情を扇動する魔法に長けているだけはあり、感情の機微に気づいているようだ。俺は安心して、戸惑うユウの腕を引っ張ってビルから降りる。
「ちょ、おまなにしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「逃がすと思うか!?」
飛び出そうとするリュウコの翼に矢が飛ぶ。それはナイツが準備していた武器の1つだった。たまらず飛行を中断する。
「仲間置いて無視するなよ、お前の相手なんて、僕らモブで十分なんだから!」
「雑魚が、一瞬で終わらせてやる!」
四天王とモブたちの戦いの火ぶたが切られた。
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