6 / 87
<一章:勇者を撃退せよ>
勇者を打倒せよ
しおりを挟む
「良し! ファイヤー!」
ギャウ? と竜は空を飛びながら首をこちらに向けつつ小首をかしげる。ちなみに竜の背に乗っているので、
「いやだから、ファイヤーだって!」
「火を吐けと言っとるんじゃ」
魔王の翻訳により、小首をかしげた方角、つまり竜の背中に立つ俺の方へと炎は放たれた。それをギリギリで回避する。いや、少し服が燃えてしまった。前世の思い出が……。
「あぶねぇな! アホの子か!」
ググググ。としょんぼりと唸る。何でそれは伝わるんだよ。あ、あれか、ニュアンスか? 体を動かしたりして伝える非言語コミュニケーションか?
「あはははは! 燃えてやんの!」
「よし、あの神官の服を真っ黒にしろ」
俺に背後にいた神官の女子を前に出し、指をこの女に向けてそう言った。がふ、と火を放つ。漫画のように服ごと丸焦げに、というか服は炭化して朽ちてしまった。杖だけは残っているようだが。神官の女子は真っ黒な裸状態で、魔法で謎の光を放ち色々と大事なところを隠して喚いた。
「ちょっと! 伝わらないんじゃなかったの!?」
「ニュアンスだ。非言語コミュニケーションだ。とりあえずこれで魔王の翻訳はいらなさそうだな」
俺は改めて。バッサバッサと羽ばたく竜に向かって、腕を大きく振りかぶり、宿に指さして叫んだ。
「ファイヤー!」
ボボボボボボー! という空気が歪むような音と共に、宿に向かって炎が放たれた。これで勇者の寝込み焼きの完成だぜ! 万が一残党がいようものなら、地上に侍らせている魔族全軍によって片づけることができる。と思っていると、宿の屋根が少し剥げているだけで、宿の図体はほとんど無傷だった。
「なにぃ!?」
あり得ない。明らかに木製の宿だったので燃やせると思っていたのに!?
「いやいや、宿には保護石っていう宿を守る石があって――ってなにぃ!?」
真っ黒の神官の女子が、思いっきり聞き捨てならないことを言ってから(その能力は聞いてないぞ!?)、俺のリアクションを反芻した。文句を言ってやりたかったが、こいつが何故こんなに驚いているのかが気になったので、竜の背の下に位置する、屋根が燃え尽きた宿を見た。そこに見える風景は、一つのベッドに、勇者と一人の女性が絡み合っている様子だった。部屋の壁には魔法使いが被っていた黒いとんがり帽子がかけられてある。俺の作ったチャンスを活かしたようだな。その隣の隣の部屋で(左から勇者部屋、魔法使い部屋、戦士部屋という感じだろうか)屈強な体をした男が今もグースカと眠っていた。健康でなによりだ。精神衛生以外は健全そうだな。
「な、ななななんだぁ!?」
「きゃっ!」
魔法使いが上になり、勇者が下になっている状態で、勇者は効率よく屋根を燃やした竜と、その竜に乗る俺達を視認した。魔法使いは何事かわからず、条件反射でその場のシーツを体に覆った。それを見下ろしていると、勇者がふとこちらを見てきて、神官の女子と目が合った。
「あ、やば」と言って俺の背に隠れる。勇者は一瞬訝しんだが、気まずそうに眼を逸らした。魔法使いの方はというと、黒い神官の女子を見て口を押える。
「まさか、魔族にさせられたんじゃ……」
その反応に、勇者が目を見開いて「あぁ!」と納得したような返事をした。あぁ! て。仲間魔族にされた反応じゃねぇだろ、魔族じゃなくて黒焦げになってるだけだけど。その魔族に堕ちた神官にそろそろ詳しく聞いてみる。保護石について。
「おい、保護石って何だよ」
「宿を守る結界バリアーよ。それによって勇者やパーティーは夜を明かすと全回復するし、その施設の宿は魔族の攻撃から守られるの」
「なるほどなるほっど!」
飛び降りる。自然落下の重力加速度から計算するに、部屋の地面へ着地したと同時に前転すれば怪我なく降りられるだろう。と思っていたのだが。落下途中、勇者が見上げる視線の位置で着地した。着地した!? バリヤーに阻まれ勇者に近づくことができない。顔を上げた。
「おいどうなってんだ! 俺別に魔族じゃねーだろ!」
「わしの召喚したうぬは一応種族的に魔の方じゃよーい!」
先に言えよーい。だが勇者のところに行けないな、と足の下の、床が水槽になっている水族館に来た気分を味わっていると、勇者はにやりと笑い、べろべろと汚らしく舌を出した。
「やーい! ここまでおいでー!」
こいつ、襲って来れないと分かるとこれか。むかついて天を仰いでいると、竜の上で、杖を天にかざしてポーズを取っている神官の女子(ブラックバージョン)がいた。
「お前何やってんの?」
「黒くても、これはこれでかわいいかなーって! ガングロってやつ?」
「じゃなくて、その杖で何やってんだって」
「知らぬのも無理はないな」
魔王が俺と同じ位置に降りてきて説明してくれた。
「こやつはこの世界では有名なプリーストッカーでな、こうやって放送魔法を使って全国に放送することでアクセスを稼いでいるのじゃ。投げ銭で稼いでおるらしいぞ」
「勇者パーティーは副業でーす」
マジかよ、実はすごい奴だったんだな。ってかプリーストッカーって、神官がメディアをブイブイ使うのってどうなんだ? 自撮り棒のように杖を使って自分を撮影しているということか。ならば。
「おーい、ならこいつらを生放送してくれよー!」
指をパチンと鳴らして「その手があったか!」と言うように、杖をこちらに向ける。勇者と魔法使いがギョッと驚いて、慌てて服を引っ張って外へ出た。しかし部屋を出たタイミングで、起き抜けに外へ出ようとしていた戦士と鉢合わせした。しかも二人ははだけ状態。戦士の顔がどんどんと歪んでいく。
「お、おおおお前ら何をやってんだ!」
「う、うううるせぇな! 上見ろ上!」
戦士が上を見ると、竜の背に乗って下の三人をライブ配信する神官の女子の、真っ黒の姿を見た。
「メアリー!? なんでそんな姿に!?」
「魔族に堕ちちまったんだよ! いいから撤退だ撤退!」
勢いに任せて、勇者ははだけた魔法使いと共に宿の階下へと行く。しめた、これで勇者を外に追い出すことができる。ドーム状のバリヤーを滑り、宿の玄関前へ移動し仁王立ちした。
しばらく宿の出口を上の、保護石の結界に乗って待っていたのだが、全然出てこない。あれ? 数分が経過。だが出てこない。
「なにやってんの~!?」
と、竜の上から神官の女子が杖カメラを構えつつ叫んだ。それに振り返って「あいつら出てこないんだけどー?」と返事をする。
「保護石って宿と宿を一方通行だけどワープできるのよー。言ってなかったっけー?」
俺の間抜けな様子が、異世界中に晒された瞬間だった。
ギャウ? と竜は空を飛びながら首をこちらに向けつつ小首をかしげる。ちなみに竜の背に乗っているので、
「いやだから、ファイヤーだって!」
「火を吐けと言っとるんじゃ」
魔王の翻訳により、小首をかしげた方角、つまり竜の背中に立つ俺の方へと炎は放たれた。それをギリギリで回避する。いや、少し服が燃えてしまった。前世の思い出が……。
「あぶねぇな! アホの子か!」
ググググ。としょんぼりと唸る。何でそれは伝わるんだよ。あ、あれか、ニュアンスか? 体を動かしたりして伝える非言語コミュニケーションか?
「あはははは! 燃えてやんの!」
「よし、あの神官の服を真っ黒にしろ」
俺に背後にいた神官の女子を前に出し、指をこの女に向けてそう言った。がふ、と火を放つ。漫画のように服ごと丸焦げに、というか服は炭化して朽ちてしまった。杖だけは残っているようだが。神官の女子は真っ黒な裸状態で、魔法で謎の光を放ち色々と大事なところを隠して喚いた。
「ちょっと! 伝わらないんじゃなかったの!?」
「ニュアンスだ。非言語コミュニケーションだ。とりあえずこれで魔王の翻訳はいらなさそうだな」
俺は改めて。バッサバッサと羽ばたく竜に向かって、腕を大きく振りかぶり、宿に指さして叫んだ。
「ファイヤー!」
ボボボボボボー! という空気が歪むような音と共に、宿に向かって炎が放たれた。これで勇者の寝込み焼きの完成だぜ! 万が一残党がいようものなら、地上に侍らせている魔族全軍によって片づけることができる。と思っていると、宿の屋根が少し剥げているだけで、宿の図体はほとんど無傷だった。
「なにぃ!?」
あり得ない。明らかに木製の宿だったので燃やせると思っていたのに!?
「いやいや、宿には保護石っていう宿を守る石があって――ってなにぃ!?」
真っ黒の神官の女子が、思いっきり聞き捨てならないことを言ってから(その能力は聞いてないぞ!?)、俺のリアクションを反芻した。文句を言ってやりたかったが、こいつが何故こんなに驚いているのかが気になったので、竜の背の下に位置する、屋根が燃え尽きた宿を見た。そこに見える風景は、一つのベッドに、勇者と一人の女性が絡み合っている様子だった。部屋の壁には魔法使いが被っていた黒いとんがり帽子がかけられてある。俺の作ったチャンスを活かしたようだな。その隣の隣の部屋で(左から勇者部屋、魔法使い部屋、戦士部屋という感じだろうか)屈強な体をした男が今もグースカと眠っていた。健康でなによりだ。精神衛生以外は健全そうだな。
「な、ななななんだぁ!?」
「きゃっ!」
魔法使いが上になり、勇者が下になっている状態で、勇者は効率よく屋根を燃やした竜と、その竜に乗る俺達を視認した。魔法使いは何事かわからず、条件反射でその場のシーツを体に覆った。それを見下ろしていると、勇者がふとこちらを見てきて、神官の女子と目が合った。
「あ、やば」と言って俺の背に隠れる。勇者は一瞬訝しんだが、気まずそうに眼を逸らした。魔法使いの方はというと、黒い神官の女子を見て口を押える。
「まさか、魔族にさせられたんじゃ……」
その反応に、勇者が目を見開いて「あぁ!」と納得したような返事をした。あぁ! て。仲間魔族にされた反応じゃねぇだろ、魔族じゃなくて黒焦げになってるだけだけど。その魔族に堕ちた神官にそろそろ詳しく聞いてみる。保護石について。
「おい、保護石って何だよ」
「宿を守る結界バリアーよ。それによって勇者やパーティーは夜を明かすと全回復するし、その施設の宿は魔族の攻撃から守られるの」
「なるほどなるほっど!」
飛び降りる。自然落下の重力加速度から計算するに、部屋の地面へ着地したと同時に前転すれば怪我なく降りられるだろう。と思っていたのだが。落下途中、勇者が見上げる視線の位置で着地した。着地した!? バリヤーに阻まれ勇者に近づくことができない。顔を上げた。
「おいどうなってんだ! 俺別に魔族じゃねーだろ!」
「わしの召喚したうぬは一応種族的に魔の方じゃよーい!」
先に言えよーい。だが勇者のところに行けないな、と足の下の、床が水槽になっている水族館に来た気分を味わっていると、勇者はにやりと笑い、べろべろと汚らしく舌を出した。
「やーい! ここまでおいでー!」
こいつ、襲って来れないと分かるとこれか。むかついて天を仰いでいると、竜の上で、杖を天にかざしてポーズを取っている神官の女子(ブラックバージョン)がいた。
「お前何やってんの?」
「黒くても、これはこれでかわいいかなーって! ガングロってやつ?」
「じゃなくて、その杖で何やってんだって」
「知らぬのも無理はないな」
魔王が俺と同じ位置に降りてきて説明してくれた。
「こやつはこの世界では有名なプリーストッカーでな、こうやって放送魔法を使って全国に放送することでアクセスを稼いでいるのじゃ。投げ銭で稼いでおるらしいぞ」
「勇者パーティーは副業でーす」
マジかよ、実はすごい奴だったんだな。ってかプリーストッカーって、神官がメディアをブイブイ使うのってどうなんだ? 自撮り棒のように杖を使って自分を撮影しているということか。ならば。
「おーい、ならこいつらを生放送してくれよー!」
指をパチンと鳴らして「その手があったか!」と言うように、杖をこちらに向ける。勇者と魔法使いがギョッと驚いて、慌てて服を引っ張って外へ出た。しかし部屋を出たタイミングで、起き抜けに外へ出ようとしていた戦士と鉢合わせした。しかも二人ははだけ状態。戦士の顔がどんどんと歪んでいく。
「お、おおおお前ら何をやってんだ!」
「う、うううるせぇな! 上見ろ上!」
戦士が上を見ると、竜の背に乗って下の三人をライブ配信する神官の女子の、真っ黒の姿を見た。
「メアリー!? なんでそんな姿に!?」
「魔族に堕ちちまったんだよ! いいから撤退だ撤退!」
勢いに任せて、勇者ははだけた魔法使いと共に宿の階下へと行く。しめた、これで勇者を外に追い出すことができる。ドーム状のバリヤーを滑り、宿の玄関前へ移動し仁王立ちした。
しばらく宿の出口を上の、保護石の結界に乗って待っていたのだが、全然出てこない。あれ? 数分が経過。だが出てこない。
「なにやってんの~!?」
と、竜の上から神官の女子が杖カメラを構えつつ叫んだ。それに振り返って「あいつら出てこないんだけどー?」と返事をする。
「保護石って宿と宿を一方通行だけどワープできるのよー。言ってなかったっけー?」
俺の間抜けな様子が、異世界中に晒された瞬間だった。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる