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ダメだけどやってみたいこと
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隆太「ダメだけどやってみたいことって、ある?」
和樹「急に言われても困るなぁ……バンジージャンプとか」
隆太「いやー、そういうのじゃないんだよなぁ、もっと非合法な奴」
和樹「非合法か、コンビニでからっと揚げたチキンを、揚げたて状態で食べたい」
隆太「確かに商品をレジに通さず食べるのは非合法だけれども! ちいせぇよ! もっと豪快なやつ!」
和樹「ええ、そんなこと言われてもなぁ、あ、スーパーで並んでる食器類あるじゃん?」
隆太「あるな、お、並んでる皿をフリスビーの如く投げるとか?」
和樹「それも悪くないんだけど、その食器がいっぱい陳列している棚を、ガッシャーンと倒したい」
隆太「おおおお! やってみたい! 後片付け面倒くさいし、多くの商品を無駄にする、ナイス非合法だ!」
和樹「隆太はないの? そういうの」
隆太「よくぞ聞いてくれた。おほん。……この前落とした財布がサービスカウンターに送られててさ」
和樹「何その前振り、急に影刺すの止めて怖いから」
隆太「その財布の中身の金が全部抜き取られてたんだよな、キャッシュカードも。銀行に連絡して一応止めては貰ったんだけど」
和樹「あの、これ何の話? ダメだけどやってみたいことを話すんじゃなかったの?」
隆太「その金を盗んだ奴を体内から爆破させたい」
和樹「怖すぎるだろ! やっちゃダメだよ倫理的に!」
隆太「それと、こういうのもしてみたい。ある日おばあさんがスーパーから帰宅中のことだったんですけど」
和樹「ある日ってなんだよ、なんかもう話の冒頭が稲川順二なんだけど」
隆太「そのおばあさんは家で待つ孫のためにお菓子を買ってあげていたそうで。それにそのお菓子が入った鞄には、一緒に財布も入っていたんですね。孫の喜ぶ顔を、お金と同じくらいに大切にしたいって気持ちがあったんでしょうね」
和樹「孫の笑顔と金を横に並べること自体に、若干の歪みを感じるんだけど」
隆太「そろそろと、のそのそと帰路についていると、横から若い男がバイクに乗って、そのおばあさんの鞄をひったくられたではありませんか!」
和樹「そ、そりゃ大変だ。お金も入っているんだし」
隆太「こわいな~こわいな~って思う、そのひったくり犯が奪った鞄を、ひったくり犯を巻き込むくらいの規模で爆破させたい」
和樹「結局爆破なのかよ! どんだけ爆破させたいんだ!」
隆太「いやー、正直自分に嫌なことをする人を問答無用で爆破させたいんだけどな」
和樹「頼むから、youtubeとかでプラスチック爆弾の作り方を検索しないでくれよ」
和樹「急に言われても困るなぁ……バンジージャンプとか」
隆太「いやー、そういうのじゃないんだよなぁ、もっと非合法な奴」
和樹「非合法か、コンビニでからっと揚げたチキンを、揚げたて状態で食べたい」
隆太「確かに商品をレジに通さず食べるのは非合法だけれども! ちいせぇよ! もっと豪快なやつ!」
和樹「ええ、そんなこと言われてもなぁ、あ、スーパーで並んでる食器類あるじゃん?」
隆太「あるな、お、並んでる皿をフリスビーの如く投げるとか?」
和樹「それも悪くないんだけど、その食器がいっぱい陳列している棚を、ガッシャーンと倒したい」
隆太「おおおお! やってみたい! 後片付け面倒くさいし、多くの商品を無駄にする、ナイス非合法だ!」
和樹「隆太はないの? そういうの」
隆太「よくぞ聞いてくれた。おほん。……この前落とした財布がサービスカウンターに送られててさ」
和樹「何その前振り、急に影刺すの止めて怖いから」
隆太「その財布の中身の金が全部抜き取られてたんだよな、キャッシュカードも。銀行に連絡して一応止めては貰ったんだけど」
和樹「あの、これ何の話? ダメだけどやってみたいことを話すんじゃなかったの?」
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隆太「それと、こういうのもしてみたい。ある日おばあさんがスーパーから帰宅中のことだったんですけど」
和樹「ある日ってなんだよ、なんかもう話の冒頭が稲川順二なんだけど」
隆太「そのおばあさんは家で待つ孫のためにお菓子を買ってあげていたそうで。それにそのお菓子が入った鞄には、一緒に財布も入っていたんですね。孫の喜ぶ顔を、お金と同じくらいに大切にしたいって気持ちがあったんでしょうね」
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隆太「いやー、正直自分に嫌なことをする人を問答無用で爆破させたいんだけどな」
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