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45話 眠りのレオナード

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 シンヤの一番はミレアだ。
 彼のその言葉を聞き、彼女は安心して眠りについた。

「さて……。ミレアもああ言ってくれたことだし、遠慮なくレオナードを落とさせてもらうかな」

 ミレアが寝静まった後、シンヤは一人ベッドの上で呟く。
 彼は特別に浮気性というわけではなかったが、それでも一匹の雄として、できるだけ多くの女性と関係を持ちたいと思っていた。
 物音を立てずにベッドから降りると、まずは部屋の扉を開ける。
 廊下を静かに歩き、レオナードを寝かしつけている部屋に入り込んだ。

「んん……。すぅー……」

 レオナードは相変わらず眠っている。

「おいおい。人の気も知らないでぐっすりだな……。まあ、その方が都合が良いけどさ……」

 シンヤはそう呟きながら、レオナードの隣に腰かけた。

「レオナード……」

 シンヤはそっと彼の頬に触れる。

「んっ……」

 すると、レオナードは小さな声を上げ、寝返りを打った。

「ふふふ。可愛いやつだ……」

 シンヤは微笑む。
 このまま襲ってしまおうか。
 そんな思いが頭をよぎった。

「だが、それはさすがにマズイか……。何やら尊い生まれのような口ぶりだったしな……。処女であることにこだわっていたし……」

 シンヤが考える。

「ううん……」

 レオナードが再び寝返りを打った。
 枕元にいるシンヤの雰囲気を察したのかもしれない。

「起きられるとますますやりづらくなる。ここはより深く眠らせておくか。【ディープスリープ】」

 シンヤは魔法を唱えた。
 すると、レオナードはより深い眠りに沈んでいった。

「これでよし……。さて、ここからが本番だな……」

 シンヤは再びレオナードの頬に触れた。

「レオナード……。俺はお前のことを気に入っている。お前が悪いんだぞ。俺に対して体を開かないから、こうして寝込みを襲うことになってしまったじゃないか。まったく、罪作りな女だよ、レオナードは」

 シンヤはそう囁いた。
 そして、レオナードの耳を甘噛みする。

「んっ……。あっ……」

 レオナードの口から吐息が漏れる。
 シンヤはレオナードの首筋を舐め始めた。

「はぁ……はぁ……」

 レオナードの呼吸が荒くなり始める。

「ん? 感じてるのか?」

 シンヤが尋ねる。
 だが、もちろん答えはない。
 彼女は深い眠りについているのだ。

「なんだか楽しくなってきたな。もっと色々試させてもらおうか」

 シンヤはレオナードのパジャマのボタンを外す。
 下着に包まれた胸が露わになった。

「ほう……。さほど大きくはないが、魅力的な膨らみだ」

 シンヤはそう言うと、レオナードの胸に手を伸ばした。
 彼女の肌は柔らかく、温かかった。

「いい感触だ。ずっと触れていたくなるよ」

 シンヤは優しくレオナードの乳房を揉んだ。
 その度にレオナードは甘い声を上げる。

「んっ……。んっ……」

「感度良好だな。レオナード、本当に悪い子だ」

 シンヤはそう言いながら、今度は胸の先端を摘まんでみた。

「はぁ……はぁ……。んっ……」

「おっと、ここだけで果てさせるのももったいないか」

 シンヤが指を離すと、レオナードの突起は硬くなっていた。

「それじゃ、次はこっちの方を弄らせてもらおうかな」

 シンヤはレオナードの下半身に手を伸ばす。
 そして、ズボンを脱がせた。

「おぉ! これは素晴らしい!」

 レオナードのショーツを見て、シンヤは興奮の声を上げた。
 濡れているなんてものじゃない。

「眠っている間にこんなになって……。イケナイ娘だ」

 シンヤはそう言いながら、レオナードのショーツをずらす。
 そこから現れた大切なところはまだ未熟ではあったが、十分に潤っていた。

「いただきます。……と言いたいところだが」

 シンヤはそこで手を止める。

「寝ている間に処女を奪うわけにはいかないか。ここまでやっておいて今更だが、最後の一線だけは守らないとな」

 シンヤはレオナードの体を改めて見る。

「仕方ない。今日はここを利用するか。子どもができない穴だし、処女は守られる。これなら何の問題もないはずだ」

 シンヤはレオナードのお尻に顔を近づけると、舌で愛撫を始めた。

「んん……。んん……」

 レオナードの体が震えだす。
 しかし、彼女は目覚めなかった。

「くくく……。レオナード、どんな夢を見ているんだろうな? きっと気持ちの良い夢なんだろう」

 シンヤはレオナードの尻を舐めながらそう呟いた。

「よし、これぐらいでいいだろう。では……」

「んっ!? んおおぉ!? おおおおおぉ……」

 レオナードが尻に違和感を覚えたのか、苦悶とも悦楽とも取れる声を出す。
 こうして、シンヤとレオナードの夜は更けていったのだった。
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