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5話 猫獣人の奴隷ミレア
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「いやー、マジで快適だな。これ」
グラシアの街への道中。
シンヤは、馬車の揺れが少ないことに感動していた。
神様からは、この世界はいわゆる『中世ヨーロッパ風』の世界だと聞いている。
当然、不便なことも多いだろうと覚悟はしていた。
しかし、思っていたよりも少し文明レベルは高めなのかもしれない。
「お褒めの言葉を頂戴し、光栄に存じます。馬車だけではありませんよ。街では、当店の自慢の商品をご用意しております。是非ご堪能下さい」
「おう。楽しみにしてるぜ」
シンヤは、店長であるケビンと会話をしながら外の風景を楽しむ。
彼は、先程の戦闘を思い出していた。
(さっきの魔物は大したことはなかったが……。ケビンや護衛兵の反応を見る限り、結構な大物のようだな」
「ところで、シンヤ様の冒険者ランクはいくつなのでしょうか?」
「冒険者?」
「違いましたか? それでは、騎士団や傭兵団などに所属を?」
「いや、そういうのは全然知らないんだ。俺、田舎出身だからよ」
「そ、そうでしたか……。失礼なことを聞いてしまい、大変申し訳ありません。それでは、シンヤ様はどのように生計を立てておられるのでしょうか?」
「んー、そうだなあ。今後は、冒険者になってみるのもいいかもなあ……」
シンヤはあえて過去には触れず、今後の予定について話した。
「冒険者を希望されているのですね。確かに、シンヤ様の場合はそれがよろしいかもしれません」
「そうなのか? 騎士団の方が格式があるような気がするが……」
「いえ、実は騎士団というのは、貴族や王族が優先的に入隊するのです。それゆえ、騎士たちは基本的にプライドが高く、平民に対しては高圧的な態度を取りがちでして……。正直言って、あまり評判がよくないのです。一方、傭兵団の方は実力主義のため、その点については問題はないのですが……」
「何か他に問題が?」
「はい。傭兵とはいっても、戦時以外にはならず者の盗賊もどきが多く……素行が悪いのです」
「なるほどね……」
「それと、冒険者にはランク制度というものがあります。依頼をこなすことでポイントが付与されて、一定の数を超えるごとに昇格していく仕組みになっているんですよ」
「へー」
「実力や信用が大切となりますので、新人の頃は苦労するものですが……。シンヤ様ほどの規格外の魔力があれば、すぐにでも高ランクになれると思いますよ」
「まぁ、そこは実際にやってみないとわからないな」
「ふむ……、そうですね。グラシアの街に到着したら、まずは当商会で装備やアイテムなどの必要品を揃えさせてもらいましょう」
「しかし、そこまで世話をしてもらうとなると、少し申し訳ないな……」
「とんでもない。私どもとしては、命の恩人であるシンヤ様に少しでも喜んでもらいたくて、つい張り切ってしまっているのですよ。それに、正直なところ打算もございます」
「打算?」
「はい。当商会は既にそれなりの規模ですが……。シンヤ様のような将来的に英雄クラスになられる方を顧客にすることが出来れば、当店としても大きな利益が見込めるのです」
「へぇ……。それはまた商売上手だな」
「お恥ずかしながら……。ですが、これは私の本音です。そして、シンヤ様のお役に立てるよう、精一杯努力させていただきたいと思っております」
「わかった。期待しているぜ」
シンヤがそう答える。
「ありがとうございます。それでですね……。シンヤ様が冒険者活動を始められるにあたり、パーティメンバーを紹介させていただこうと思うのですが」
「おっ! それはありがたいな!」
シンヤは、パーティーメンバーが増えることを素直に喜んだ。
この世界で生きていくには、やはり信頼できる仲間が欲しいと思っていたからだ。
戦闘だけなら一人でも何とかなるが、常識を教えてくれるような仲間がいれば特に心強い。
「それでは、こちらのリストから選んでください。当商会で仕入れ済みの奴隷の一覧となります」
「おおっ!! 美少女ばっかりじゃないか!!」
シンヤは歓喜の声を上げる。
そこには、可愛らしい犬獣人の少女や、金髪の少女、銀髪の女性など、様々なタイプの女性が載っていた。
写真ではなく似顔絵のようなものだが、それでも十分に魅力的だ。
「いかがですか? お気に召しましたか?」
「ああ、最高だな。ケビンさん、マジ感謝だわ」
「お褒めの言葉を頂戴し、恐悦至極に存じ上げます」
「しかし迷うな……。どの子にしようかな……」
シンヤは現代日本で生まれ育った。
ごく一般的な価値観として、奴隷を忌避する感情は持ち合わせている。
しかし同時に、達観した考えも持っている。
彼は魔力の研鑽にあたり、いろいろな国の文化や歴史に触れてきた。
その結果、地球において実質的な奴隷制度が現存する国も数多くあると知ったのだ。
この世界では、地球よりも文明レベルが低い様子だ。
そういった事情を考えれば、奴隷という存在が生まれることは仕方がないのではないかと思っている。
極端に虐げられている奴隷がいれば心が動く可能性はあるが、現時点で奴隷制度に真っ向から立ち向かおうというほどの気概は持ち合わせていなかった。
「うーむ……」
シンヤが頭を悩ませる。
奴隷制度の実情を考えているわけではない。
単純に、どの子を選ぶかを悩んでいるのだ。
本人の性格や意欲、戦闘能力などを聞いてから決めた方がいいのだろうか。
彼がさらに考えているとき……。
くいっ。
シンヤの腕を誰かが引っ張った。
そちらの方を見ると、猫耳の女の子が立っていた。
猫獣人の奴隷ミレアであった。
彼女は目を輝かせながら、シンヤを見つめている。
「ん? どうしたんだ?」
「……」
シンヤの問いかけに対して、彼女は熱っぽい視線を向けるだけだ。
「えっと……。君が俺の仲間になりたいのか?」
シンヤはそう尋ねた。
すると、コクッと力強くうなずく。
「そうなのか……。でも、どうして俺なんだ?」
「赤猫族の女……。命の恩人には、絶対服従スル……」
「へ?」
シンヤは思わず聞き返す。
だが、彼が思考を整理している間に、ミレアが距離を詰めてきて……。
彼女の口唇が、シンヤの頬に触れた。
「え!?」
突然のことに驚くシンヤ。
その隙をついて、今度は彼の首筋に舌を這わせる。
「ちょっ……! 何してんだよ!!」
慌てて飛び退くシンヤ。
「強い雄の子種がほしイ……。シンヤ、あたしと子どもをつくろウ?」
「いやいやいやいや!」
「ダメ……?」
「いや、そういう問題じゃなくてさ……。命の恩人というだけで、そこまでしなくてもいいぞ?」
「ソレだけじゃない。匂いも気に入った……」
「はぁ……」
「それに、シンヤはすごく強い魔力を持ってイル……。あたしも魔力持ちだからワカル……」
「まあ、確かにそうだけどな」
「きっと役に立つ……。あたしを使ってほしイ……」
そう言うと、ミレアは再び顔を近づけてくる。
「おい……。ちょっと待てって……」
「シンヤ、スキ……。早く赤ちゃんつくろウ?」
「いやいやいやいや!!」
迫ってくる猫娘を押しとどめようとするシンヤ。
だが、ミレアの力が強く、どんどん押し込まれていく。
彼が魔力を解放すれば身体能力も増すのだが、素の腕力ではミレアの方が上なのだ。
そして、再び二人の顔が近づいた瞬間……。
ガシッ!!
何者かの手が、二人を引き離す。
「うぉっほん! 馬車の上でそれ以上は控えていただきましょう」
シンヤは振り返り、声の主を確認する。
ケビンが腕組みをして、呆れたような表情をしていた。
「ナゼ邪魔をする? ケビン」
「シンヤ様が困っておられるだろう? 赤猫族の掟は私も知っているが、それを押し付けるのはシンヤ様に失礼だ」
「そんなことナイ。シンヤは優しい。あたしを受け入れてくれル」
ケビンとミレアの間に火花が散る。
「ええっと……」
シンヤは困惑していた。
そんな彼の様子にケビンが気づき、口を開く。
「お騒がせして申し訳有りません。しかし、こちらのミレアはシンヤ様のことを気に入ってしまったようで……。どうかご容赦ください」
「あ、ああ……。別に俺は構わないけど……」
正直なところ、嬉しい気持ちもあった。
ミレアは相当な美少女だ。
赤い髪と強気そうな眼が美しい。
「ありがとうございます。それでですね、ミレアはこう見えても戦闘力の高い子です。魔力を纏い素手で魔物と戦えるのは希少ですな。街の常識には少し疎いですが、最低限は既に教え込んでいます」
「ふむ」
「どうでしょう? パーティメンバーとして役立つと思いますが」
「そうだな……」
シンヤは少し考える。
しかし、答えは既に決まっていた。
「もちろん歓迎するよ」
「おおっ、それはありがたい!」
「ヤッタ!」
喜ぶケビンとミレア。
こうして、シンヤの仲間としてミレアが加わったのだった。
グラシアの街への道中。
シンヤは、馬車の揺れが少ないことに感動していた。
神様からは、この世界はいわゆる『中世ヨーロッパ風』の世界だと聞いている。
当然、不便なことも多いだろうと覚悟はしていた。
しかし、思っていたよりも少し文明レベルは高めなのかもしれない。
「お褒めの言葉を頂戴し、光栄に存じます。馬車だけではありませんよ。街では、当店の自慢の商品をご用意しております。是非ご堪能下さい」
「おう。楽しみにしてるぜ」
シンヤは、店長であるケビンと会話をしながら外の風景を楽しむ。
彼は、先程の戦闘を思い出していた。
(さっきの魔物は大したことはなかったが……。ケビンや護衛兵の反応を見る限り、結構な大物のようだな」
「ところで、シンヤ様の冒険者ランクはいくつなのでしょうか?」
「冒険者?」
「違いましたか? それでは、騎士団や傭兵団などに所属を?」
「いや、そういうのは全然知らないんだ。俺、田舎出身だからよ」
「そ、そうでしたか……。失礼なことを聞いてしまい、大変申し訳ありません。それでは、シンヤ様はどのように生計を立てておられるのでしょうか?」
「んー、そうだなあ。今後は、冒険者になってみるのもいいかもなあ……」
シンヤはあえて過去には触れず、今後の予定について話した。
「冒険者を希望されているのですね。確かに、シンヤ様の場合はそれがよろしいかもしれません」
「そうなのか? 騎士団の方が格式があるような気がするが……」
「いえ、実は騎士団というのは、貴族や王族が優先的に入隊するのです。それゆえ、騎士たちは基本的にプライドが高く、平民に対しては高圧的な態度を取りがちでして……。正直言って、あまり評判がよくないのです。一方、傭兵団の方は実力主義のため、その点については問題はないのですが……」
「何か他に問題が?」
「はい。傭兵とはいっても、戦時以外にはならず者の盗賊もどきが多く……素行が悪いのです」
「なるほどね……」
「それと、冒険者にはランク制度というものがあります。依頼をこなすことでポイントが付与されて、一定の数を超えるごとに昇格していく仕組みになっているんですよ」
「へー」
「実力や信用が大切となりますので、新人の頃は苦労するものですが……。シンヤ様ほどの規格外の魔力があれば、すぐにでも高ランクになれると思いますよ」
「まぁ、そこは実際にやってみないとわからないな」
「ふむ……、そうですね。グラシアの街に到着したら、まずは当商会で装備やアイテムなどの必要品を揃えさせてもらいましょう」
「しかし、そこまで世話をしてもらうとなると、少し申し訳ないな……」
「とんでもない。私どもとしては、命の恩人であるシンヤ様に少しでも喜んでもらいたくて、つい張り切ってしまっているのですよ。それに、正直なところ打算もございます」
「打算?」
「はい。当商会は既にそれなりの規模ですが……。シンヤ様のような将来的に英雄クラスになられる方を顧客にすることが出来れば、当店としても大きな利益が見込めるのです」
「へぇ……。それはまた商売上手だな」
「お恥ずかしながら……。ですが、これは私の本音です。そして、シンヤ様のお役に立てるよう、精一杯努力させていただきたいと思っております」
「わかった。期待しているぜ」
シンヤがそう答える。
「ありがとうございます。それでですね……。シンヤ様が冒険者活動を始められるにあたり、パーティメンバーを紹介させていただこうと思うのですが」
「おっ! それはありがたいな!」
シンヤは、パーティーメンバーが増えることを素直に喜んだ。
この世界で生きていくには、やはり信頼できる仲間が欲しいと思っていたからだ。
戦闘だけなら一人でも何とかなるが、常識を教えてくれるような仲間がいれば特に心強い。
「それでは、こちらのリストから選んでください。当商会で仕入れ済みの奴隷の一覧となります」
「おおっ!! 美少女ばっかりじゃないか!!」
シンヤは歓喜の声を上げる。
そこには、可愛らしい犬獣人の少女や、金髪の少女、銀髪の女性など、様々なタイプの女性が載っていた。
写真ではなく似顔絵のようなものだが、それでも十分に魅力的だ。
「いかがですか? お気に召しましたか?」
「ああ、最高だな。ケビンさん、マジ感謝だわ」
「お褒めの言葉を頂戴し、恐悦至極に存じ上げます」
「しかし迷うな……。どの子にしようかな……」
シンヤは現代日本で生まれ育った。
ごく一般的な価値観として、奴隷を忌避する感情は持ち合わせている。
しかし同時に、達観した考えも持っている。
彼は魔力の研鑽にあたり、いろいろな国の文化や歴史に触れてきた。
その結果、地球において実質的な奴隷制度が現存する国も数多くあると知ったのだ。
この世界では、地球よりも文明レベルが低い様子だ。
そういった事情を考えれば、奴隷という存在が生まれることは仕方がないのではないかと思っている。
極端に虐げられている奴隷がいれば心が動く可能性はあるが、現時点で奴隷制度に真っ向から立ち向かおうというほどの気概は持ち合わせていなかった。
「うーむ……」
シンヤが頭を悩ませる。
奴隷制度の実情を考えているわけではない。
単純に、どの子を選ぶかを悩んでいるのだ。
本人の性格や意欲、戦闘能力などを聞いてから決めた方がいいのだろうか。
彼がさらに考えているとき……。
くいっ。
シンヤの腕を誰かが引っ張った。
そちらの方を見ると、猫耳の女の子が立っていた。
猫獣人の奴隷ミレアであった。
彼女は目を輝かせながら、シンヤを見つめている。
「ん? どうしたんだ?」
「……」
シンヤの問いかけに対して、彼女は熱っぽい視線を向けるだけだ。
「えっと……。君が俺の仲間になりたいのか?」
シンヤはそう尋ねた。
すると、コクッと力強くうなずく。
「そうなのか……。でも、どうして俺なんだ?」
「赤猫族の女……。命の恩人には、絶対服従スル……」
「へ?」
シンヤは思わず聞き返す。
だが、彼が思考を整理している間に、ミレアが距離を詰めてきて……。
彼女の口唇が、シンヤの頬に触れた。
「え!?」
突然のことに驚くシンヤ。
その隙をついて、今度は彼の首筋に舌を這わせる。
「ちょっ……! 何してんだよ!!」
慌てて飛び退くシンヤ。
「強い雄の子種がほしイ……。シンヤ、あたしと子どもをつくろウ?」
「いやいやいやいや!」
「ダメ……?」
「いや、そういう問題じゃなくてさ……。命の恩人というだけで、そこまでしなくてもいいぞ?」
「ソレだけじゃない。匂いも気に入った……」
「はぁ……」
「それに、シンヤはすごく強い魔力を持ってイル……。あたしも魔力持ちだからワカル……」
「まあ、確かにそうだけどな」
「きっと役に立つ……。あたしを使ってほしイ……」
そう言うと、ミレアは再び顔を近づけてくる。
「おい……。ちょっと待てって……」
「シンヤ、スキ……。早く赤ちゃんつくろウ?」
「いやいやいやいや!!」
迫ってくる猫娘を押しとどめようとするシンヤ。
だが、ミレアの力が強く、どんどん押し込まれていく。
彼が魔力を解放すれば身体能力も増すのだが、素の腕力ではミレアの方が上なのだ。
そして、再び二人の顔が近づいた瞬間……。
ガシッ!!
何者かの手が、二人を引き離す。
「うぉっほん! 馬車の上でそれ以上は控えていただきましょう」
シンヤは振り返り、声の主を確認する。
ケビンが腕組みをして、呆れたような表情をしていた。
「ナゼ邪魔をする? ケビン」
「シンヤ様が困っておられるだろう? 赤猫族の掟は私も知っているが、それを押し付けるのはシンヤ様に失礼だ」
「そんなことナイ。シンヤは優しい。あたしを受け入れてくれル」
ケビンとミレアの間に火花が散る。
「ええっと……」
シンヤは困惑していた。
そんな彼の様子にケビンが気づき、口を開く。
「お騒がせして申し訳有りません。しかし、こちらのミレアはシンヤ様のことを気に入ってしまったようで……。どうかご容赦ください」
「あ、ああ……。別に俺は構わないけど……」
正直なところ、嬉しい気持ちもあった。
ミレアは相当な美少女だ。
赤い髪と強気そうな眼が美しい。
「ありがとうございます。それでですね、ミレアはこう見えても戦闘力の高い子です。魔力を纏い素手で魔物と戦えるのは希少ですな。街の常識には少し疎いですが、最低限は既に教え込んでいます」
「ふむ」
「どうでしょう? パーティメンバーとして役立つと思いますが」
「そうだな……」
シンヤは少し考える。
しかし、答えは既に決まっていた。
「もちろん歓迎するよ」
「おおっ、それはありがたい!」
「ヤッタ!」
喜ぶケビンとミレア。
こうして、シンヤの仲間としてミレアが加わったのだった。
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