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3話 襲われた馬車
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シンヤが魔物の存在に気付いたのとほぼ同時刻。
「ケビン店長。もう少しで、この森を抜けますぜ」
「おお、やっとか。いつもの道が落石で塞がれてしまったときはどうなることかと思ったが」
「最後まで油断はできやせん。この森には、『レッドボア』が住み着いているって噂です」
「レッドボアか……。それは、気を引き締めないとな。せっかく仕入れた商品や奴隷を失っては大損害だ」
2台の幌付き馬車を走らせているのは、行商人の一行だった。
護衛の男が数人。
荷台には大量の荷物が積まれている。
さらには、一人の女奴隷が乗せられていた。
猫耳が生えた獣人族の若い娘で、ボロ布同然の質素な服を着せられている。
だが、その眼差しは力強いものだった。
彼女の耳がピクリと動き、何かを感じ取ったのか、視線を森に向ける。
「ナニか、くる」
彼女はそう呟いた。
その声に反応し、店長が振り向く。
「どうかしたか? ミレア」
「モリの奥から、ナニかが近づいてきてる」
「なんだって? そんなことわかるわけ……」
護衛兵はそこまで言ったところで、口をつぐんだ。
「ケビン店長。まさか、あの子……スキル持ちなのか?」
「いや。あれは猫獣人としての能力だ。私たちのような純粋な人族よりも、獣人族は感覚が鋭いことが多いのだ」
「そういえば聞いたことがあるな。獣人族の中には、野生の勘みたいなもので危機を察知したりするやつがいると……」
ケビンと護衛兵はそんなやり取りをする。
「野郎共! 警戒しろ! 魔物が近づいてきているらしい!!」
護衛兵のリーダーは、そう指示を飛ばす。
猫獣人の少女ミレアは奴隷だ。
しかし、だからといってその感覚を蔑ろにするという考えは彼にはなかった。
「おうよ!!」
「任せろ!」
指示を受けた護衛兵たちは武器を構えて臨戦態勢に入る。
そんな中、ミレアと呼ばれた少女は一人だけ緊張していないようだった。
(来るなら来い。あたしはただでは死なナイ)
彼女もまた、自分の身を守る術を持っていた。
武器は持たされていないが、彼女にとってそれは些細な問題であった。
奴隷紋を刻まれているため、今の仮主人である店長を置いて逃げることはできない。
この場を切り抜けるには、魔物をどうにかするしかない。
「……来たぞぉおお!! 総員構えぇええ!!!」
リーダーの護衛兵が叫ぶと同時に、木々の間から魔物が現れる。
現れたのは、巨大な猪型の魔物だ。
全身を覆う赤黒い体毛と、額に生えている二本角が特徴的だ。
「こいつは……『クリムゾンボア』じゃねえか!?」
「上位種だ!」
「嘘だろ!?」
上位種の魔物の出現に、護衛兵たちが騒然とし始める。
「落ち着けお前らぁあああ!!!」
隊長格の男が一喝するが、その表情は硬い。
彼の脳裏に浮かんでいるのは、最悪の事態だった。
クリムゾンボア。
その赤い毛並みは血を連想させる。
下位種のレッドボアでさえ、この人数で相手取るには荷が重い。
その上位種であるこの個体が相手なら、最悪は全滅すらあり得る。
逃亡も厳しい。
馬は怯えており、とても走らせることができない。
護衛兵たちが散り散りに逃げれば、1人や2人は生き延びれるかもしれない。
だが、運動能力に劣るケビン店長は高確率で死亡するだろう。
護衛任務を請け負っておきながら敵前逃亡し雇い主を死亡させたとなれば、どの道お先は真っ暗だ。
「どうすればいい?」
護衛兵の一人が呟く。
「どうしようもないさ。こうなりゃ選択肢は一つ」
「そうだな。戦うしかねぇ」
護衛兵たちの会話は、絶望的な状況を受け入れようとするものだった。
「一斉に飛びかかるぞ!」
「了解!」
護衛兵たちは武器を握り直し、魔物に向かって走り出す。
その瞬間だった。
魔物から凄まじい速度で何かが飛来した。
「ぐぼっ!?」
「がっはぁあ!?」
「な、なんで……うぎゃぁああ!!」
護衛兵たちに次々に着弾していく物体。
クリムゾンボアの魔力で生み出された火炎球だ。
それらが次々に護衛兵たちを蹂躙していく。
だが、阿鼻叫喚の中で俊敏に動く一人の少女がいた。
「スキを見せたナ……。くらえ!」
猫獣人のミレアだ。
彼女は身体を警戒に操り、クリムゾンボアに接近する。
そして、勢いよく蹴りを繰り出した。
だが、それはクリムゾンボアの毛皮によって阻まれた。
「チィ! ダメか!」
ミレアは舌打ちすると、さらに追撃をかけるべく動き出す。
だが、それを黙って見過ごすほど魔物は甘くなかった。
「ガァアアッ!!」
「ッ!?」
ミレアは振り下ろされた牙を咄嵯に飛び退いて回避した。
しかし、着地したところを狙いすまして突進してくる。
護衛兵のリーダーが割り込んできて盾を構えるが、クリムゾンボアはそれを物ともせずに突き進む。
彼は衝撃に耐えられない。
そのまま、後方のミレアを巻き込んでもろともに吹き飛ばされた。
「がふぅっ!!」
「ゲホッ!!」
二人はそのまま地面に倒れ伏す。
「くっ。Cランクパーティの護衛兵たちがここまで手も足もないとは……。私の命運も尽きたか……」
ケビンは覚悟を決めたように目を瞑る。
護衛兵たちは既に全員やられてしまった。
果敢に挑んだ奴隷ミレアも倒れ込んでいる。
もはや自分にできることは何もないのだ。
そんな時だった。
「グォオオオッ!!」
突如、クリムゾンボアが叫び声を上げた。
勝利の雄叫びだろうか。
いや、違う。
何かを警戒し威嚇するような声だ。
(何が起こっているんだ?)
店長は目を開く。
そこには信じられない光景が広がっていた。
「よう。お困りなら手を貸すぜ」
そこには一人の少年が立ち塞がっていた。
その人物こそ、異世界からの転生者であるシンヤ=レギンレイヴだった。
「ケビン店長。もう少しで、この森を抜けますぜ」
「おお、やっとか。いつもの道が落石で塞がれてしまったときはどうなることかと思ったが」
「最後まで油断はできやせん。この森には、『レッドボア』が住み着いているって噂です」
「レッドボアか……。それは、気を引き締めないとな。せっかく仕入れた商品や奴隷を失っては大損害だ」
2台の幌付き馬車を走らせているのは、行商人の一行だった。
護衛の男が数人。
荷台には大量の荷物が積まれている。
さらには、一人の女奴隷が乗せられていた。
猫耳が生えた獣人族の若い娘で、ボロ布同然の質素な服を着せられている。
だが、その眼差しは力強いものだった。
彼女の耳がピクリと動き、何かを感じ取ったのか、視線を森に向ける。
「ナニか、くる」
彼女はそう呟いた。
その声に反応し、店長が振り向く。
「どうかしたか? ミレア」
「モリの奥から、ナニかが近づいてきてる」
「なんだって? そんなことわかるわけ……」
護衛兵はそこまで言ったところで、口をつぐんだ。
「ケビン店長。まさか、あの子……スキル持ちなのか?」
「いや。あれは猫獣人としての能力だ。私たちのような純粋な人族よりも、獣人族は感覚が鋭いことが多いのだ」
「そういえば聞いたことがあるな。獣人族の中には、野生の勘みたいなもので危機を察知したりするやつがいると……」
ケビンと護衛兵はそんなやり取りをする。
「野郎共! 警戒しろ! 魔物が近づいてきているらしい!!」
護衛兵のリーダーは、そう指示を飛ばす。
猫獣人の少女ミレアは奴隷だ。
しかし、だからといってその感覚を蔑ろにするという考えは彼にはなかった。
「おうよ!!」
「任せろ!」
指示を受けた護衛兵たちは武器を構えて臨戦態勢に入る。
そんな中、ミレアと呼ばれた少女は一人だけ緊張していないようだった。
(来るなら来い。あたしはただでは死なナイ)
彼女もまた、自分の身を守る術を持っていた。
武器は持たされていないが、彼女にとってそれは些細な問題であった。
奴隷紋を刻まれているため、今の仮主人である店長を置いて逃げることはできない。
この場を切り抜けるには、魔物をどうにかするしかない。
「……来たぞぉおお!! 総員構えぇええ!!!」
リーダーの護衛兵が叫ぶと同時に、木々の間から魔物が現れる。
現れたのは、巨大な猪型の魔物だ。
全身を覆う赤黒い体毛と、額に生えている二本角が特徴的だ。
「こいつは……『クリムゾンボア』じゃねえか!?」
「上位種だ!」
「嘘だろ!?」
上位種の魔物の出現に、護衛兵たちが騒然とし始める。
「落ち着けお前らぁあああ!!!」
隊長格の男が一喝するが、その表情は硬い。
彼の脳裏に浮かんでいるのは、最悪の事態だった。
クリムゾンボア。
その赤い毛並みは血を連想させる。
下位種のレッドボアでさえ、この人数で相手取るには荷が重い。
その上位種であるこの個体が相手なら、最悪は全滅すらあり得る。
逃亡も厳しい。
馬は怯えており、とても走らせることができない。
護衛兵たちが散り散りに逃げれば、1人や2人は生き延びれるかもしれない。
だが、運動能力に劣るケビン店長は高確率で死亡するだろう。
護衛任務を請け負っておきながら敵前逃亡し雇い主を死亡させたとなれば、どの道お先は真っ暗だ。
「どうすればいい?」
護衛兵の一人が呟く。
「どうしようもないさ。こうなりゃ選択肢は一つ」
「そうだな。戦うしかねぇ」
護衛兵たちの会話は、絶望的な状況を受け入れようとするものだった。
「一斉に飛びかかるぞ!」
「了解!」
護衛兵たちは武器を握り直し、魔物に向かって走り出す。
その瞬間だった。
魔物から凄まじい速度で何かが飛来した。
「ぐぼっ!?」
「がっはぁあ!?」
「な、なんで……うぎゃぁああ!!」
護衛兵たちに次々に着弾していく物体。
クリムゾンボアの魔力で生み出された火炎球だ。
それらが次々に護衛兵たちを蹂躙していく。
だが、阿鼻叫喚の中で俊敏に動く一人の少女がいた。
「スキを見せたナ……。くらえ!」
猫獣人のミレアだ。
彼女は身体を警戒に操り、クリムゾンボアに接近する。
そして、勢いよく蹴りを繰り出した。
だが、それはクリムゾンボアの毛皮によって阻まれた。
「チィ! ダメか!」
ミレアは舌打ちすると、さらに追撃をかけるべく動き出す。
だが、それを黙って見過ごすほど魔物は甘くなかった。
「ガァアアッ!!」
「ッ!?」
ミレアは振り下ろされた牙を咄嵯に飛び退いて回避した。
しかし、着地したところを狙いすまして突進してくる。
護衛兵のリーダーが割り込んできて盾を構えるが、クリムゾンボアはそれを物ともせずに突き進む。
彼は衝撃に耐えられない。
そのまま、後方のミレアを巻き込んでもろともに吹き飛ばされた。
「がふぅっ!!」
「ゲホッ!!」
二人はそのまま地面に倒れ伏す。
「くっ。Cランクパーティの護衛兵たちがここまで手も足もないとは……。私の命運も尽きたか……」
ケビンは覚悟を決めたように目を瞑る。
護衛兵たちは既に全員やられてしまった。
果敢に挑んだ奴隷ミレアも倒れ込んでいる。
もはや自分にできることは何もないのだ。
そんな時だった。
「グォオオオッ!!」
突如、クリムゾンボアが叫び声を上げた。
勝利の雄叫びだろうか。
いや、違う。
何かを警戒し威嚇するような声だ。
(何が起こっているんだ?)
店長は目を開く。
そこには信じられない光景が広がっていた。
「よう。お困りなら手を貸すぜ」
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