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78話 強敵スキルトレーニング・不知火-2
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「……分かったぜ。そういうことなら、アタシも付き合ってやるよ」
「えっ!? でも……」
「遠慮するなって。アタシだって、次の試合までにドンドン調子を上げていきたいんだ。天才の龍之介と一緒に過ごせば、アタシだって得るものがある。そうだろ?」
不知火は照れくさそうに言った。
これで話は決まりだ。
2人は川沿いの道をランニングすることになった。
そして、汗だくになり、足が棒のようになるまで走り続ける。
「はぁ……はあ……! 今日はこのくらいにしておくか……」
休憩を挟みながら走りに走って、汗でびっしょりになった龍之介が提案する。
「そう……だな。さすがに疲れたぜ」
2人は川沿いの土手に座り込むと――ふうっ、と一息ついた。
「不知火……ありがとう」
ふと、龍之介が感謝の言葉を口にする。
「……なんだよ。改まって」
「お前が一緒に走ってくれるって言ってくれて、嬉しかったんだ。やっぱり1人で走るのは辛いからな……」
ランニングに、ミオやアイリを誘っても良かった。
だが、彼女たちは彼女たちでやることがある。
それぞれの元々の部活の練習に加え、野球部の打撃練習や守備練習もある。
投手でない彼女たちに必要な体力レベルはそれほど高くなく、龍之介のランニングに付き合ってもらうのは非効率だった。
「アタシで良ければ、いつでも付き合うぜ。実は、中学時代からずっと龍之介に憧れていたしな……」
「憧れていた? 俺に? ……それなら話が早い」
「へ? ――おい!?」
龍之介は不意に不知火の背後に回ると、優しく抱きしめた。
そして、鼻から空気を吸い込む。
「……や、やめろよ! 今のアタシは汗臭いだろ!?」
「いや、全然気にならないな。むしろいい匂いがする」
「か、からかうなー!!」
不知火は顔を赤くしながらジタバタする。
2人はしばらく暴れまわっていたが――龍之介が次に出た言葉で、動きを止める。
「なあ……。尻をこっちに向けて、上げてみてくれないか?」
「……えっ?」
「不知火は、尻の形も凄く綺麗だろ? それを間近で眺めつつ匂いを嗅いだら、何かが掴めそうな気がするんだ……」
龍之介が真顔で言う。
彼の視線の先には――不知火の臀部があった。
その美しい曲線と丸みを帯びた膨らみは、グラビアアイドル顔負けのレベルである。
そんな尻をまじまじと見る龍之介に、不知火は焦りながら言う。
「お前……よくそんなことを堂々と言えるな……」
「……ダメか?」
龍之介が悲しそうな目で見つめると――不知火は大きくため息をついた。
そして、小さな声で言う。
「分かったよ……!」
「ありがとう、不知火!! では、失礼して……」
不知火の了承を得ると、龍之介は彼女の背後に回り込み、臀部に顔を近付けた。
(すー……)
「ううっ……!」
不知火の顔が真っ赤になるが――決して抵抗はしなかった。
それをいいことに、龍之介は思う存分匂いを嗅いでいく。
こうして、2人だけの秘密特訓は続いていくのだった。
「えっ!? でも……」
「遠慮するなって。アタシだって、次の試合までにドンドン調子を上げていきたいんだ。天才の龍之介と一緒に過ごせば、アタシだって得るものがある。そうだろ?」
不知火は照れくさそうに言った。
これで話は決まりだ。
2人は川沿いの道をランニングすることになった。
そして、汗だくになり、足が棒のようになるまで走り続ける。
「はぁ……はあ……! 今日はこのくらいにしておくか……」
休憩を挟みながら走りに走って、汗でびっしょりになった龍之介が提案する。
「そう……だな。さすがに疲れたぜ」
2人は川沿いの土手に座り込むと――ふうっ、と一息ついた。
「不知火……ありがとう」
ふと、龍之介が感謝の言葉を口にする。
「……なんだよ。改まって」
「お前が一緒に走ってくれるって言ってくれて、嬉しかったんだ。やっぱり1人で走るのは辛いからな……」
ランニングに、ミオやアイリを誘っても良かった。
だが、彼女たちは彼女たちでやることがある。
それぞれの元々の部活の練習に加え、野球部の打撃練習や守備練習もある。
投手でない彼女たちに必要な体力レベルはそれほど高くなく、龍之介のランニングに付き合ってもらうのは非効率だった。
「アタシで良ければ、いつでも付き合うぜ。実は、中学時代からずっと龍之介に憧れていたしな……」
「憧れていた? 俺に? ……それなら話が早い」
「へ? ――おい!?」
龍之介は不意に不知火の背後に回ると、優しく抱きしめた。
そして、鼻から空気を吸い込む。
「……や、やめろよ! 今のアタシは汗臭いだろ!?」
「いや、全然気にならないな。むしろいい匂いがする」
「か、からかうなー!!」
不知火は顔を赤くしながらジタバタする。
2人はしばらく暴れまわっていたが――龍之介が次に出た言葉で、動きを止める。
「なあ……。尻をこっちに向けて、上げてみてくれないか?」
「……えっ?」
「不知火は、尻の形も凄く綺麗だろ? それを間近で眺めつつ匂いを嗅いだら、何かが掴めそうな気がするんだ……」
龍之介が真顔で言う。
彼の視線の先には――不知火の臀部があった。
その美しい曲線と丸みを帯びた膨らみは、グラビアアイドル顔負けのレベルである。
そんな尻をまじまじと見る龍之介に、不知火は焦りながら言う。
「お前……よくそんなことを堂々と言えるな……」
「……ダメか?」
龍之介が悲しそうな目で見つめると――不知火は大きくため息をついた。
そして、小さな声で言う。
「分かったよ……!」
「ありがとう、不知火!! では、失礼して……」
不知火の了承を得ると、龍之介は彼女の背後に回り込み、臀部に顔を近付けた。
(すー……)
「ううっ……!」
不知火の顔が真っ赤になるが――決して抵抗はしなかった。
それをいいことに、龍之介は思う存分匂いを嗅いでいく。
こうして、2人だけの秘密特訓は続いていくのだった。
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