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40話 ユイ加入と現状チームデータ

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「うふふっ! みなさん、待望の新戦力がやって来ましたわよ! 大いに期待してくださいまし!!」

 桃色青春高校の校舎に、金髪碧眼少女ユイの元気な声が響き渡る。
 そんな彼女の隣では、龍之介が自信に満ちた笑みを浮かべていた。
 その視線は、ユイの豊満な胸に注がれている。

「ううっ……! なんという巨乳ですか……。滅びればいいのです」

「ボクも決して小さくはないけど……。あれには勝てないかな……」

「龍先輩は、やっぱり大きなおっぱいが好きなんですね……」

 ミオ、アイリ、ノゾミが口々に呟く。
 そんな彼女たちの言葉に、龍之介がすかさず反論した。

「いやいや、みんなだって素晴らしいレディさ! 俺は胸の大きさで女の子を差別するつもりはないよ」

「そ、そうですか? それならよかったですが……」

「ミオちゃんは龍之介に甘い。口では何とでも言えるよ」

「アイリ先輩の言う通りです! ここは態度でも示すべきです!」

 不満の色を見せる3人。
 そんな彼女たちに、龍之介は笑顔で告げた。

「分かった! それなら、みんなの胸も触らせてもらおう!!」

 龍之介の発言に、3人の表情が凍りつく。
 しかし彼は止まらない。
 強引にスキンシップを図っていく。
 彼の熱烈なスキンシップに、3人は最終的に満足した様子を見せた。

「ゴホン! ……では、そろそろ現状の把握に移ろう。ロボ1号。恒例のやつを頼む。俺たちの成長を言葉で表現してくれ。そして、現状の能力もな」

『ピピッ。承知しました。スキャンを始めます……』

 龍之介から指示を受けたロボ1号が、5人の体をスキャンしていく。
 そして、その結果を発表した。

『龍之介の送球力が上がった』
『龍之介の守備力が上がった』
『龍之介の制球力が上がった』
『龍之介の変化球が上がった』

「ふむ……。能力が上がったのは俺だけか。ま、前回のスキャンからまだそんなに日が経過していないしな」

 龍之介は、ロボ1号の報告を受けてそう呟く。
 そして、続けて報告された現状の能力を脳内の情報と合わせ、整理していく。
 ロボの報告を元に整理しているだけで、最終的にはあくまで龍之介が認識しているデータ表である。


<個人データ>

龍之介
右投げ左打ち
ポジション:投手
最高球速130km 制球力D 持久力D 変化球D
ミートE パワーC 走塁力D 送球力E 守備力C
【煩悩の力】チームメイトに女子選手がいると能力アップ
【積極恋愛】恋愛に積極的になる
【夜の帝王】前*やセ**スの才能がある
【草刈り士】名前に『草・野・田・丘・原・地・山』のいずれかが入っている相手打者がパワーダウン
【走塁上手】ベースランニングが上手い
【愛情クロストレーニング・ミオ】全*で愛*されながら筋トレをするとパワーアップ
【愛情クロストレーニング・アイリ】全*で愛*されながら乱取りをするとパワーアップ
【愛情クロストレーニング・ノゾミ】全*でお互いに足をマッサージし合うとパワーアップ
【愛情クロストレーニング・ユイ】半*でお互いに特定部位を掴みつつサーブ練習をするとパワーアップ
【強敵スキルトレーニング・エル】下*姿でお互いの無駄*を処理し合うとパワーアップ

ミオ
右投げ右打ち
ポジション:一塁手
本職:ウェイトリフティング部
ミートC パワーA 走塁力D 送球力C 守備力F
【忠誠の力】チームメイトに龍之介がいると能力アップ
【積極打法】積極的にスイングする
【愛情クロストレーニング・龍之介】全*で愛*されながら筋トレをするとパワーアップ

アイリ
右投げ左打ち
ポジション:遊撃手
本職:合気道部
ミートF パワーE 走塁力B 送球力C 守備力B
【友愛の力】チームメイトに龍之介がいると能力アップ
【積極守備】積極的な守備を行う
【愛情クロストレーニング・龍之介】全*で愛*されながら乱取りをするとパワーアップ

ノゾミ
右投げ左打ち
ポジション:中堅手
本職:陸上部
ミートE パワーF 走塁力A 送球力D 守備力C
【感謝の力】チームメイトに龍之介がいると能力アップ
【積極走塁】積極的な走塁を行う
【愛情クロストレーニング・龍之介】全*でお互いに足をマッサージし合うとパワーアップ

ユイ
右投げ右打ち
ポジション:捕手
本職:バレーボール部
ミートF パワーD 走塁力E 送球力A 守備力D
【信頼の力】チームメイトに龍之介がいると能力アップ
【キャノン】大砲のように強烈な送球を行う
【愛情クロストレーニング・龍之介】半*でお互いに特定部位を掴みつつサーブ練習をするとパワーアップ


<ロボデータ>

ロボ0号 ミートF パワーF 走塁力G 送球力G 守備力G
ロボ1号 ミートF パワーG 走塁力F 送球力G 守備力G
ロボ2号 ミートF パワーG 走塁力G 送球力F 守備力G
ロボ3号 ミートF パワーG 走塁力G 送球力G 守備力F
ロボ4号 ミートG パワーF 走塁力F 送球力G 守備力G
ロボ5号 ミートG パワーF 走塁力G 送球力F 守備力G
ロボ6号 ミートG パワーF 走塁力G 送球力G 守備力F
ロボ7号 ミートG パワーG 走塁力F 送球力F 守備力G
ロボ8号 ミートG パワーG 走塁力F 送球力G 守備力F
ロボ9号 ミートG パワーG 走塁力G 送球力F 守備力F


<ベストオーダー>

1番中・ノゾミ・EFADC*
2番遊・アイリ・FEBCB*
3番投・龍之介・ECDEC*
4番一・ミ オ・CADCF
5番捕・ユ イ・FDEAD
6番左・ロボ0・FFGGG
7番二・ロボ8・GGFGF
8番三・ロボ9・GGGFF
9番右・ロボ7・GGFFG

*は左打者

投手・龍之介
最高球速130km 制球力D 持久力D 変化球D

ベンチ
ロボ1、ロボ2、ロボ3、ロボ4、ロボ5、ロボ6

チーム全体評価
打撃E 走塁E 守備E 投手D 控え選手G 総合力E


「ユイが加入したことで、スタメンの過半数を人間選手で組むことができるようになった。2回戦もぜひ勝ちたい。明日は、この打順や守備位置についてチーム内で認識を共有することにしよう」

「「「「お~!!!」」」」

 龍之介の言葉に、4人が元気よく返事する。
 こうして、桃色青春高校の野球部は新たなスタートを切ったのだった。
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