上 下
1 / 101

1話 少し先の未来 -甲子園大会決勝-

しおりを挟む
『さぁ、2100年度の甲子園も、いよいよ決勝! 男女混合になって10年の記念すべき大会でもあります! この夏の甲子園大会、優勝校は一体どちらになるのか!』

 ――テレビでは、おそらくアナウンサーがそんなことを興奮気味に語っているのだろう。
 しかし、その声は俺たちには届かない。
 それもそのはず。
 決勝に残ったチームの片方は、この俺が率いる【桃色青春高校】なのだから。
 俺たちは今、グラウンドにいる。
 そしてもう片方のチームというのが……。

「ふんっ! あんたみたいなザコが決勝に残るなんてね!!」

 相手チームのキャプテンがこちらを睨みつける。
 彼女こそ、春の大会を制した『スターライト学園』のキャプテンであるハルカだ。
 俺とは少なからず因縁がある少女だ。

 彼女には何度も苦汁をなめさせられた。
 だが、俺たちは挫けることなく努力してきた。
 今日という日を迎えるために。

 そして今、ついにその時が来た。
 俺とハルカの戦いが決着する時が。

「今日こそはお前を倒す。信頼できる仲間たちと共にな」

 俺はそう言って、スコアボードに表示された名前を見た。
 そこにはこう書かれている。

先攻・桃色青春高校

1番左・セツナ
2番二・マ キ
3番投・龍之介
4番一・ミ オ
5番三・チハル
6番右・サ ユ
7番遊・アイリ
8番捕・ユ イ
9番中・ノゾミ

 俺以外は全員が女性だ。
 ちなみに控えの投手や野手もいるが、全員が女性である。
 ここ数十年で、スポーツ医学も随分と発達した。
 男女の差は小さい。
 何より、俺たち野球にかける想いは誰にも負けないはずだ!!

「ふーん……、面白いじゃん」

 俺の言葉を聞いたハルカは不敵な笑みを浮かべる。
 彼女の自信に満ちた表情を見る限り、今日の試合も楽勝だと言わんばかりだ。
 確かに、彼女は強い。
 それは間違いないだろう。
 だが、だからといって諦めるほど、俺たちの高校野球生活は甘くはない。

「いくぞ! みんな!!」

「「「おぉ~!」」」

 こうして、桃色青春高校の最後の試合が始まった。
 思い返してみると、このチームに入ってからいろんなことがあった。
 まず――


--------------------

決勝戦
主人公ステータス

龍之介
右投げ左打ち
ポジション:投手 ** **
最高球速?km 制球力? 持久力? 変化球?
ミート? パワー? 走塁力? 送球力? 守備力?
【**の力】チームメイトに**選手がいると能力アップ
【積極**】**に積極的になる
【**帝王】**や****の才能がある
【****】***************
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:221,215pt お気に入り:5,915

消えた一族

BL / 連載中 24h.ポイント:7,406pt お気に入り:859

手乗りドラゴンと行く追放公爵令息の冒険譚

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,878pt お気に入り:2,491

望んで離婚いたします

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14,306pt お気に入り:876

知識スキルで異世界らいふ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,424pt お気に入り:78

まずい飯が食べたくて

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:1,250pt お気に入り:3

【オンボロ剣】も全て【神剣】に変える最強術者

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:1,232

処理中です...