社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

１１８５話 ヴァイス村からエウロス子爵領へ－３

「むごっ！？」

「ほら！　また足が止まっていますよ！！」

　シルヴィはリリアナを鞭で打つ。
　その威力はかなりのものだ。
　リリアナは苦悶の表情を浮かべた。

「むごっ！？　おごぉ……！」

「ほら！　もう一発！！」

「むごぉ！！」

　リリアナは声を上げる。
　しかし、その声にはまだまだ意志の強さを感じさせられた。

「むごっ！　おごぉ！」

「ほら！　もっと速く！！」

「むごっ！？　おごぉ！」

　シルヴィは容赦なく鞭を振るう。
　そんな光景に……俺は思わず呟いた。

「……なぁ、シルヴィ？」

「はい？　あ、ご主人様もムチ打ちたいのですか？」

「いや、違う」

　俺は首を横に振る。
　確かに、俺は『夜の運動会』において様々な種目でシルヴィと遊んできた。
　ムチ打ちだって、俺の趣味の範囲内ではある。
　だが……今はそのときではない。