社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

１１７９話 事後処理－８

「分かった。お前たちもエウロス子爵領へ連れて行こう」

　俺は村長に言う。
　厄介の種を引き取るような形にはなる。
　だが、白狼族は氷魔法への適性が高い希少な種族だ。
　襲撃されるリスクも、遠方への引っ越しにより少なくとも一時的には下がるはず。
　総合的に見て、デメリットよりもメリットが勝るだろう。
　俺の言葉を受け、村長は頭を下げた。

「ありがとうございます！」

「だが……先にやらなければならないことがあるな」

「え？」

　俺の言葉に首を傾げる村長。
　そんな彼の疑問には、シルヴィが答えた。

「そこのクソ男の処刑ですね？」

「そうだ。……ん？　いや、違うぞ！！」

　一瞬『そうだ』と同意してしまった。
　シルヴィがあまりにも自信満々に言ったからだ。