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第5章

1161話 残党の掃討-3

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「ひいいぃっ!? お、俺は逃げるぞ! ――ぐあっ!?」

「ぎゃあああぁっ!!」

「容赦のない攻撃……! もはやこれまでか! ならば……せめて一矢報いる!!」

 襲撃者たちは次々と倒れていく。
 8割方は無力化できたか。
 しかし、少しばかり骨のある者も残っているらしい。

「ご主人様! 残りはわたしの氷魔法で一気に……」

 シルヴィが叫ぶ。
 そんな彼女に、俺は指示を出した。

「いや、待て!」

「え……?」

「来るぞ」

 俺がそう言うと同時に、建物の陰から人影が飛び出す。
 1人の少女が俺たちに斬りかかってきた。

「はあああぁっ!!」

 少女は剣を振りかぶる。
 俺はそれを受け止めた。

「くっ……! このっ……!」

 少女と鍔迫り合いになる。
 彼女はなかなかのパワーだ……が、俺ほどではないな。
 俺は少女の剣を弾くと、彼女の腹を蹴り飛ばした。
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