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第5章

1147話 地母神リリアナ-3

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「『選ばれし者』は、ただの戦闘バカではない。世界を変えうる力を持つと同時に、その力に溺れないだけの高潔さや知力が必要だ。……そこの男が『選ばれし者』とは到底思えん」

「高潔さと知力ですって……? くっ……!」

 シルヴィは悔しそうな顔をする。
 いや、もっと頑張って反論してくれよ。
 それではまるで、俺が下劣でバカみたいじゃないか。
 仕方ない。
 ここは俺が自分で反論しよう。

「ふん、ナンバーズとやらも大したことないな。俺の偽装を看破できないとは。まあ、その方が楽で助かるが」

「なにぃ!? 貴様、どういうことだ!?」

 リリアナが激昂する。
 そして、俺を睨みつけた。

「確かに、普段の俺はエッチなことばかり考えて頭がいっぱいのバカだ。しかし、それは仮の姿! 俺の本性は天才であり、賢者なのだ!!」
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