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第5章

1112話 雪山-2

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「大丈夫だとも。俺とシルヴィのコンビだぞ? Sランク冒険者とAランク冒険者だ」

「ですが……」

「俺たちの絆は強い。それは、シルヴィ自身もよく分かっているはずだ」

「も、もちろんです!!」

 シルヴィが目を輝かせる。
 彼女は俺の胸に飛び込んできた。
 俺は彼女を受け止める。

「ふふ……。ご主人様とわたしなら無敵です! 絶対に勝てます!」

「ああ、その通りだ」

 俺はシルヴィを抱きしめる力を強める。
 彼女もそれに応えるように、ギュッとしがみついてきた。

「さあ、行くぞ。守護霊獣を鎮めて、成り行き次第で白狼族の移民も受け入れて、バルドゥール王国西部の大開拓を進めるんだ!」

 俺たちは歩き出す。
 そして、雪山を登り切ったところで……巨大な白い犬を発見したのだった。
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