社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

１１０７話 出発前－５

「まあ待て、シルヴィ」

「……はい。ご主人様のご命令ならば」

「ありがとう。……それよりもだ。お前、さっきから言葉が過ぎるんじゃないか？」

　俺はシルヴィの兄を見据える。
　彼は何のことか心底分からないという顔をしていた。

「……？　ああ、失敬。こうしてエウロス子爵様直々に来ていただけるほどですし、愛玩奴隷として相当に可愛がってもらっているのでしょうな。下品な言い方は避けるべきでした。前言を一部撤回いたします」

「いや……そういう問題ではないんだ。そもそも、シルヴィは愛玩奴隷ではない。大切な冒険者仲間であり、パートナーでもある」

「はい……？　仲間、ですか？」

　シルヴィの兄が首を傾げる。
　彼の視線はシルヴィに向いていた。