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第5章
1074話 手紙-10
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「ああ……バレてしまいましたか……」
シルヴィは舌を出す。
かわいいが、ごまかされないぞ?
俺はジト目で彼女を見つめる。
「……で、この手紙をどうするつもりだったんだ?」
「いえ、そのですね……。ご主人様宛の手紙の中に、余計なものがあったので……。こっそり処分しておこうかと……」
「処分だって?」
「ええ。ご主人様がお読みになるような手紙ではありませんから」
「ほう……。シルヴィがそこまで言うとは、逆に興味が湧いてくるな」
俺は再び手紙を見る。
そこには、『ノースヴァルト』というファミリーネームが書かれていた。
貴族の家名ではない。
だが、俺はこのファミリーネームを知っている。
「ノースヴァルト……か」
俺は顎に手を当てて考える。
俺の記憶が正しければ、その名前は……。
シルヴィは舌を出す。
かわいいが、ごまかされないぞ?
俺はジト目で彼女を見つめる。
「……で、この手紙をどうするつもりだったんだ?」
「いえ、そのですね……。ご主人様宛の手紙の中に、余計なものがあったので……。こっそり処分しておこうかと……」
「処分だって?」
「ええ。ご主人様がお読みになるような手紙ではありませんから」
「ほう……。シルヴィがそこまで言うとは、逆に興味が湧いてくるな」
俺は再び手紙を見る。
そこには、『ノースヴァルト』というファミリーネームが書かれていた。
貴族の家名ではない。
だが、俺はこのファミリーネームを知っている。
「ノースヴァルト……か」
俺は顎に手を当てて考える。
俺の記憶が正しければ、その名前は……。
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