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第5章

1033話 開拓地-2

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「う、うわあああぁっ! な、なんだあれは!?」

「せ、せっかく開拓予定地についたと思ったのに!!」

「ドラゴンが……ドラゴンが迫ってきてやがる!!!」

「助けてくれええぇぇぇーーっ!!」

 開拓団の面々が騒ぎだした。
 彼らの視線の先には、1体の魔物がいた。
 なかなかに大きな魔物である。

「騒ぐな。落ち着け」

 俺は言う。
 だが、彼らの動揺は収まらなかった。

「で、ですが……ドラゴンですよ! あ、あんなのに襲われたら……」

「そ、そうですぜ!」

「逃げましょう! やっぱり、こんな場所の開拓なんて無理だったんですよ!」

 開拓団のメンバーは口々に言う。
 大型の魔物を前にして、冷静な判断ができなくなっているようだ。
 まぁ、無理もないが……。
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