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第5章

1030話 エウロス子爵領開拓団-17

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「そういえば、お前たちはいい体しているよな。前職は確か、借金取りだったか?」

「へ、へい。まぁ実力行使に出ることは少なかったですが、見てくれだけは良くねぇとナメられちまうんで……」

「ふむ。なるほどな……」

 俺は彼らを眺める。
 俺の名前などを唯一完答した女性は、食事処付きの宿屋を経営していた。
 そこの借金を回収しようとしていたのが、このチンピラまがいの男たちだ。

 このガタイの良さ……。
 こんなのに迫られると、一般人はひとたまりもないだろう。

「知ってるか?」

「へ?」

「俺はノンケでも構わず食っちまう男なんだぜ?」

「「ひぇっ!?」」

 俺が言うと、チンピラっぽい男たちが悲鳴を上げる。
 うむ、いい反応だ。
 これで場の空気もほぐれただろう。
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