社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９９３話 孤児リリィ視点－５

「あん？　なんだ、このガキどもは？」

　怖い男の人が、私たちの前に現れた。
　いや……よく見ると女の人かな。
　いずれにせよ、私にとって怖い人なのは間違いない。
　どことなく、ジョニーさんに近い雰囲気がある。
　たぶんだけど、裏の世界の住人だろう。

「ひっ……」

「リリィお姉ちゃん……」

「ど、どうするの……？」

　妹分たちが私を見る。
　私は唇を噛みしめた。

（どうしよう……）

　心の中でつぶやく。
　シルヴィさんとネリスさんが戻ってこない以上、自分で対処するしかない。
　でも、どうやって……？

「おら、黙ってちゃ分かんねえだろうが。なんとか言えよ、ガキども」

　女の人はそう言いながら妹分たちに近づいていく。
　その目はとても怖かった。
　ジョニーさんの比じゃない。
　私でも分かる。
　この人、とんでもなく強い。