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第5章
992話 孤児リリィ視点-4
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「リリィお姉ちゃん、お腹すいたよ……」
「もう少し待ちなさい。この状況で食べ物を探すなんて、できないから……」
私は妹分をなだめながら、宿屋の入口から中の様子をうかがう。
シルヴィさんとネリスさんが戻ってくる気配はまだない。
私も妹分と同じく、空腹だった。
でも、状況が状況だ。
食べ物を探しにいくなんて、できない。
ネリスさんからも『変なことはするな』と釘を刺された。
もちろん、そんなことするつもりなんてないけれど……。
「お姉ちゃん……」
妹分たちが不安そうな顔で私を見る。
そんな目で見られても困るんだけど……。
(どうしよう? シルヴィさん、早く戻ってきてほしい……)
だが、私の願いは届かない。
シルヴィさんたちは戻ってこない。
そうして、私が不安に思っているときだった。
「もう少し待ちなさい。この状況で食べ物を探すなんて、できないから……」
私は妹分をなだめながら、宿屋の入口から中の様子をうかがう。
シルヴィさんとネリスさんが戻ってくる気配はまだない。
私も妹分と同じく、空腹だった。
でも、状況が状況だ。
食べ物を探しにいくなんて、できない。
ネリスさんからも『変なことはするな』と釘を刺された。
もちろん、そんなことするつもりなんてないけれど……。
「お姉ちゃん……」
妹分たちが不安そうな顔で私を見る。
そんな目で見られても困るんだけど……。
(どうしよう? シルヴィさん、早く戻ってきてほしい……)
だが、私の願いは届かない。
シルヴィさんたちは戻ってこない。
そうして、私が不安に思っているときだった。
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