社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９８４話 ジョニーの選択－２【シルヴィ・ネリスside】

「まぁ、後者でも構いませんよ。それはそれで」

　シルヴィが告げる。
　金貨１００枚を受け取る代わりに、少女たちを見捨てるという選択だ。
　Ｓランクパーティ『悠久の風』の収入は多いが、それでも１日で金貨１００枚も増えるのは大きい。
　開拓事業に向けて資金はいくらあっても足りないのだ。
　少女たちについても、コウタと相談した上で改めて交渉する手もある。

「さぁ、どうしますか？　答えなさい」

「……き、金貨１０枚の方で……」

　ジョニーが苦しげな声で言う。
　彼は、金貨１０枚で少女たちの借金を帳消しにする方を選んだ。
　合理的な判断だろう。
　将来的に得られたはずの収入こそ低下するものの、今この瞬間の損失としては金貨１０枚に留まる。
　金貨１００枚を払うことに比べれば、遥かにマシだ。