社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９７９話 王都の裏事情－２【シルヴィ・ネリスside】

「ははぁ……。『毒蛇団』が壊滅した影響は、王都のスラム街まで及んでいましたか」

「ああ。俺たちは盗賊ではないが、後ろ暗い商売をしている。とばっちりで取り締まられないよう、活動を縮小せざるを得ない。取り引きのあった組織も同じさ。俺たちみたいな地下組織全体が不況なんだよ」

「なるほど……」

　シルヴィは頷きながら、思考を整理する。
　彼女がここに来た理由は、少女たちを借金から解放するためだ。
　そして開拓団にスカウトして労働力を確保しつつ、コウタのお眼鏡に叶えばあてがうことも厭わない。
　そんな思惑も合った。
　しかしここに来て、新たな目的を発見した。

「つまり、あなたは他の地下組織とも交友が深いと？」

　シルヴィが問う。
　ジョニーから情報を収集するつもりらしい。