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第5章

968話 アジト乱入-1【シルヴィ・ネリスside】

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「さぁ行きますよ、ネリスさん」

「はい、シルヴィ様」

「ちょっ……! ま、待ってください」

「待ちません」

 なおも食い下がるリーダー格の少女を無視して、シルヴィは歩き出した。
 彼女はネリスと共にドアの前に立つ。
 そして――
 ドゴォンッ!
 思い切りドアを蹴破った。

「な、なんだぁ!?」

「何事だ!」

「敵襲か!? 上等だぜコラ!!」

 アジトの中にいた男たちが騒ぎ出す。
 そんな男たちを気にすることなく、シルヴィはつぶやく。

「どうやら、雑魚しかいないようですね」

「ええ。あまり歯ごたえがなさそうです。王都の裏社会はレベルが低いようで」

 シルヴィとネリスが悠然とアジトへ入っていく。
 何も恐れる様子はない。
 すると、男たちは慌てて武器を構えた。
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