社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９５８話 少女たちの事情－２【シルヴィ・ネリスside】

「なるほど……事情は分かりました」

　シルヴィがそう言うと、少女たちの表情は明るいものになった。
　だが、彼女は続けて厳しい口を開く。

「しかし、今回のやり口は強引すぎませんか？　もう少しやりようがあったでしょう」

「そ、それは……」

　シルヴィが問いかけると、少女たちの表情が暗くなった。
　その様子を見て、ネリスが口を開く。

「上手くスリや空き巣をこなせば、発覚する恐れはそれほど高くないはずです。それに、バレても初犯なら厳重注意程度で済むでしょう」

　ネリスが指摘する。
　彼女は毒蛇団の元幹部だ。
　裏事情については、かなり精通している。
　各都市を治める領主や代官によって多少の差異こそあるものの、バルドゥール王国内で大きく異なることはない。