社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９５７話 少女たちの事情－１【シルヴィ・ネリスside】

　シルヴィとネリスは、襲撃者を返り討ちにした。
　少女５人を衛兵に突き出すことなく、事情を聴き始める。
　少女たちは怯えながらも口を開いた。

「私には……私たちには、親がいません」

　リーダー格の少女が口を開く。
　どうやら、彼女たちはスラム街で暮らす孤児らしい。

「生活は苦しいです。みんなで協力して暮らしていますが……とても足りません」

　少女が言う。
　彼女たちは孤児同士、貧しいながらも協力して生活しているようだ。

「私たちは、スリや空き巣をしています……。犯罪ですけど、こうしないと食べていけないんです」

「ふむ」

　シルヴィがうなずいた。
　犯罪をしなければ食い詰めてしまう。
　だから、仕方なく犯罪行為に手を染める。
　それぐらいなら、よくある話だ。