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第5章
945話 交渉-4【セリアside】
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「タニアちゃんが条件を出せる立場だとでも……」
「あら? あの日の件が明るみに出たら……エウロス子爵家にも多少のダメージはあるかもしれないわよ? 開拓前の大切な時期に厄介事を抱えてもいいのかしら」
タニアがニッコリと微笑んだ。
その表情を見て、セリアは冷や汗を流す。
(うぅ……。確かに、今は大切な時期なのですにゃ……)
貴族であるコウタが、既婚者であるタニアと一夜を共にした。
本来は、それが明るみに出ても大したダメージを受けない。
身分が異なるからだ。
しかし、今は開拓前のデリケートな時期である。
既婚者であっても構わず手を出すなどという悪評が広まったら、開拓団に参加する平民・商人からの支持を得られなくなるだろう。
セリアとしては、それを避けたいのだ。
(うぅ……。タニアちゃんを脅そうと思ってたら、私が脅しにかかってしまいましたにゃ)
セリアは後悔した。
そんな彼女に対して、タニアがニッコリと笑いかける。
「あら? あの日の件が明るみに出たら……エウロス子爵家にも多少のダメージはあるかもしれないわよ? 開拓前の大切な時期に厄介事を抱えてもいいのかしら」
タニアがニッコリと微笑んだ。
その表情を見て、セリアは冷や汗を流す。
(うぅ……。確かに、今は大切な時期なのですにゃ……)
貴族であるコウタが、既婚者であるタニアと一夜を共にした。
本来は、それが明るみに出ても大したダメージを受けない。
身分が異なるからだ。
しかし、今は開拓前のデリケートな時期である。
既婚者であっても構わず手を出すなどという悪評が広まったら、開拓団に参加する平民・商人からの支持を得られなくなるだろう。
セリアとしては、それを避けたいのだ。
(うぅ……。タニアちゃんを脅そうと思ってたら、私が脅しにかかってしまいましたにゃ)
セリアは後悔した。
そんな彼女に対して、タニアがニッコリと笑いかける。
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