931 / 1,049
第5章
931話 服だけ溶かす薬-4【エメラダside】
しおりを挟む
「そ、それは……効果が途中で切れたから……」
「なら、もっと薬の効果を強力にすればよいのでは?」
「そんなことは検討済みよ。でも、ダメね。強くしすぎると、体に有害な影響が出る恐れがあるのよ」
「ふむ……。調合素材に検討の余地がありますね。レシピを見せてもらっても?」
「え? いや……。さすがにそれは……」
グイグイ来るエメラダに、女性調合士が後ずさった。
調合レシピは、調合士にとっての生命線だ。
標準的なポーション類でさえ、それぞれが試行錯誤して自分なりのベストな調合比率や隠し素材を見つけている。
今回の『服だけ溶かす薬』のような新薬であれば、なおのこと簡単に人へ教えることはできない。
だが、そんな彼女に対してエメラダは手を伸ばす。
「なら、もっと薬の効果を強力にすればよいのでは?」
「そんなことは検討済みよ。でも、ダメね。強くしすぎると、体に有害な影響が出る恐れがあるのよ」
「ふむ……。調合素材に検討の余地がありますね。レシピを見せてもらっても?」
「え? いや……。さすがにそれは……」
グイグイ来るエメラダに、女性調合士が後ずさった。
調合レシピは、調合士にとっての生命線だ。
標準的なポーション類でさえ、それぞれが試行錯誤して自分なりのベストな調合比率や隠し素材を見つけている。
今回の『服だけ溶かす薬』のような新薬であれば、なおのこと簡単に人へ教えることはできない。
だが、そんな彼女に対してエメラダは手を伸ばす。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
1,049
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる