社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９１６話 大工集団『漢の絆』－２【グレイス・ヒナタside】

「俺たちはコウタ・エウロス子爵の知り合いでな。奴の領地で働いてくれる人材を探しているんだ」

「なにぃ？　例の開拓事業とやらか！！」

「そうだ。そこであんたらの出番というわけさ」

　グレイスの言葉に、大工たちが興味深そうに頷いた。
　そんな彼らを見て、ヒナタが尋ねる。

「ねぇねぇ……。オジしゃんたち、ご主人しゃまのことを知ってるの？」

「てやんでぇ！　もちろんだ！　騎士団長との決闘は、俺たち大工の間でも話題になっていたぜ！！」

「うんうん！　ご主人しゃまはすごいんだよぉ！」

　ヒナタが興奮した様子で言う。
　そんな彼女に対し、大工の頭領らしき男がニヤリと笑った。

「ガハハ！　嬢ちゃん、主人が褒められると嬉しいかい？」

「うん！」

「そうかいそうかい！　随分と慕われている主人みたいだな！　強いだけじゃなくて、人格面も悪くなさそうだ！！」

「ご主人しゃまは……すっごく優しいんだよっ」

　ヒナタが笑顔で言った。
　そんな様子を見て、グレイスが大工たちに告げる。