社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

９０２話 ルンの鍋料理－５【リン・ルンside】

「う、うめぇぇえええええ！！」

「こ、これは……！？　メチャクチャうめぇじゃねぇか！」

「本当だ……！　なんでこんなに美味いんだよ！？」

「やべーな！　心が満たされてく感じがするぜ！！」

　チンピラたちは口々に称賛の言葉を口にする。
　そんな彼らに向かって、リンは満足そうに笑ったのだった。

「はっはっは！　あたいの従姉妹は、鍋料理に関しては天才的な腕前を持っているからな！」

「いえいえ、それほどでもぉ～」

　リンとルンが褒める。
　そんな２人に対して、チンピラたちは意外な言葉を口にした。

「……この料理をまた食べたい。どうすれば、またこの料理を食えるんだ？」

「うん？　そんなことが気になるのか？」

　リンが聞き返す。
　チンピラたちは真剣な表情で答えた。

「当たり前だろ！　こんな美味い料理、なかなか食えるもんじゃねぇ！」

「こんな機会を棒に振りたくないんだよ！」

「そうだ！　俺は、毎日でも構わない！」

「俺もだ！　毎日が無理でも、せめて毎週は食いたいぞ！」

　４人のチンピラたちは、そう言って詰め寄ってくる。
　こうして、宿屋での不穏な空気はルンの料理により一変したのだった。