社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

８９６話 下卑た男たち－４【リン・ルンside】

「いや？　女将の肉料理は最高だからな。ぜひ、もっと食わせてほしい。なぁ？　ルン」

「はいぃ。ワタシたちも料理全般に自信を持っていますが、肉料理については女将さんから学ぶことも多そうですぅ」

「あんたら……」

　女将が驚きの表情を浮かべる。
　男たちは、思わぬ横槍に戸惑っていた。

「おいおい、お嬢さんたちよ……。いい度胸してんじゃねぇか？」

「ただの一見客じゃねぇかよ？　ずいぶんと女将に入れ込んでやがる」

「俺たちが誰だか分かって言ってんのか？　俺たちを敵に回すと、後悔することになるぜ？」

　男たちはニヤニヤと笑いながら言った。
　彼らとリンたちの間に、因縁はない。
　偶然この場に居合わせただけであり、借金がどうのという話は関係ないのだ。

　しかし、リンたちは女将に対して執着している様子を見せた。
　ならば、話の展開次第では２人から金を巻き上げることも可能かもしれない。
　４人の男たちはそのような思惑を抱いていた。