社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

８８６話 料理人探し－４【リン・ルンside】

「ユヅキっちたちがスカウトする冒険者にも期待したいけどな……。冒険者の解体は荒いからなぁ……」

「はいぃ。ワタシたちも人のことはあまり言えませんけどぉ……」

　冒険者は冒険者で、ある程度の解体技術を持っていることが多い。
　人里から離れた場所で魔物を討伐した場合、そのまま死体全部を持ち帰ることは難しくなる。
　そんな時には、魔物を解体して持ち帰る箇所を厳選することになる。

　魔石が剥ぎ取れればラッキー。
　皮・骨・爪・牙なども、一部の用途は存在する。
　肉についても一定の価値はあるものの、その重さの割には買い取り価格は控えめなことが多い。

　そんなわけで、冒険者たちは荷物の総量や人里との距離を考えて持ち帰る部位を選別する。
　ある程度の解体技術を持つ冒険者は多いが、その解体は荒い。
　リンやルンを始めとする『悠久の風』についても、同様であった。

「ま、あたいたちは解体作業の優先度が低いからな」

「コウタさまの『アレ』で運べますもんねぇ。それに、解体している時間があればまた別の狩りをした方がいいですしぃ……」