社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

８８４話 料理人探し－２【リン・ルンside】

「王都には、たくさんの料理人が集っていると聞きますぅ。エルカよりもレベルが高いはず……ワタシたちはバカにされるかもですぅ……」

「おいおい、ルン。なら、そのまま尻込みしてスカウトをサボるつもりかよ？　コウタの役に立てねぇぜ？」

「そ、それは嫌ですぅぅ！」

　ルンは首を振った。
　彼女にとってコウタは最愛の存在だ。
　最初の行為こそ強引なものだったが、それ以降はとても優しい。
　そんな彼の役に立てないなど、彼女の存在意義に関わる問題である。

「じゃあ、さっそく行動開始だぜ！　あたいたちの目的は料理人で……特に、肉料理が上手い人材だ！！」

　リンが言った。
　彼女が目指すのは、肉料理のスペシャリストらしい。

「どうして肉料理なのですかぁ？」

「そりゃあ、コウタっちが肉好きだからだよ。それに、開拓作業は力仕事だからな！　男衆が満足できる料理を作ってくれる人材が欲しいぜ！！」

　リンの言う通り、開拓作業は肉体労働がメインである。
　肉料理を食べることで、疲労した筋肉を労わることができる。