社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

８８２話 ベテランの鍛冶師？－５【ミナ・ミルキーside】

「…………っ！？」

　男は絶句した。
　震える手で剣を持ち、構える。
　その刀身には、炎が宿っているように見えた。

「これを……本当にお前たちが？」

「そうなのです」

「……信じられねぇ。だが、この剣が尋常じゃないことだけは分かる。本当にこれの製作者がお前たちなら、俺よりも鍛冶の技術は上だ……」

　男は信じられないといった表情で呟く。
　ミナとミルキーの作った剣の実力に、心を折られてしまっていた。
　そんな男に対し、ミルキーは口を開く。

「アタシたちと一緒に開拓地に来るなら、アドバイスできることもあると思うぜ？」

「え……？」

　男は、ミルキーの言葉に反応した。
　そんな彼に、ミナが補足する。

「諸条件は、これから鍛冶師ギルドへ正式に提示するのです。たくさんの人員を募集しているのです。あなたの腕なら即戦力なのです」

「あ、ああ……。そうか、分かった……」

　男は、剣の迫力に圧倒されつつも返事をする。
　どうやら彼は、ミナとミルキーの勧誘を受ける気になったようだ。
　こうして、ミナとミルキーの鍛冶師ギルド訪問は進んでいったのだった。