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第5章
880話 ベテランの鍛冶師?-3【ミナ・ミルキーside】
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「なるほど……それなら納得だ! いや、悪かったな、ガキなんて言って!!」
「別にいいのです。慣れているのです」
ミナがそう言うと、ミルキーも頷く。
鍛冶師と言えば、ドワーフだ。
種族としての絶対数や生息区域の問題があるので、全ての鍛冶をドワーフが独占しているわけではないが……。
それでも、『ドワーフの鍛冶師』という点だけで一目置かれる傾向がある。
それは、当然のことだった。
「お前たち……いや、あなたたちが俺の腕を『そこそこ』程度に扱ったのも当然ですな!」
「「え?」」
男の言葉に、ミナとミルキーは首を傾げた。
だが、彼はそれに気づかずに言葉を続ける。
「ドワーフの外見年齢は、人間からは判別しにくい……。俺からは子どもにしか見えないあなたたちでも、実際には経験豊富なベテラン鍛冶師なのでしょう? その道30年……いや50年というベテランとか……」
男の言葉を受けて、ミナとミルキーは顔を見合わせた。
どうやら彼は、自分たちの年齢を過大に見積もっているらしい。
2人は体こそ幼いが、中身は立派な成人女性だ。
しかしさすがに、数十年の経験を持つベテラン鍛冶師は言い過ぎだった。
「いやいや、それはあり得ないのです」
「アタシはまだ20代だぜ? 10年ちょっとの経験しかないよ」
「え……?」
2人の返事を受け、男は一瞬硬直した。
そして……
「別にいいのです。慣れているのです」
ミナがそう言うと、ミルキーも頷く。
鍛冶師と言えば、ドワーフだ。
種族としての絶対数や生息区域の問題があるので、全ての鍛冶をドワーフが独占しているわけではないが……。
それでも、『ドワーフの鍛冶師』という点だけで一目置かれる傾向がある。
それは、当然のことだった。
「お前たち……いや、あなたたちが俺の腕を『そこそこ』程度に扱ったのも当然ですな!」
「「え?」」
男の言葉に、ミナとミルキーは首を傾げた。
だが、彼はそれに気づかずに言葉を続ける。
「ドワーフの外見年齢は、人間からは判別しにくい……。俺からは子どもにしか見えないあなたたちでも、実際には経験豊富なベテラン鍛冶師なのでしょう? その道30年……いや50年というベテランとか……」
男の言葉を受けて、ミナとミルキーは顔を見合わせた。
どうやら彼は、自分たちの年齢を過大に見積もっているらしい。
2人は体こそ幼いが、中身は立派な成人女性だ。
しかしさすがに、数十年の経験を持つベテラン鍛冶師は言い過ぎだった。
「いやいや、それはあり得ないのです」
「アタシはまだ20代だぜ? 10年ちょっとの経験しかないよ」
「え……?」
2人の返事を受け、男は一瞬硬直した。
そして……
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