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第5章

873話 鍛冶師ギルド-4【ミナ・ミルキーside】

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「なるほど……。それは凄いのです」

「ああ、まあな!」

 ミナが褒めると、男は満更でもなさそうに笑った。
 彼女はそんな彼に尋ねる。

「ところで……仕事内容や報酬の話をしてもいいのです?」

「細かい話は不要だぜ! 俺の望みはただ1つ!!」

 男はそう言うと、ミルキーとミナの肩をガシッと掴んだ。
 そして、叫ぶように言う。

「嬢ちゃんたち! 俺の嫁になれ! 俺の子を生ませてやろう!!」

「「…………」」

 ミルキーとミナは、沈黙した。
 2人の脳裏にあるのは、コウタの顔である。

「申し訳ないのですが、今の話はなかったことにするのです」

「そうだな。アタシたちは、アンタの嫁になんてなれない」

「な、なんだとっ!?」

 ミルキーとミナがきっぱりと断る。
 2人が断った瞬間、男の目が変わった。

「お前ら、俺が6番通りの鍛冶師で5番目に腕利きだと知って言っているのか!?」

「そんなの、関係ないのです。ほら、話は終わったので向こうに行けなのです」

「そうだな。アタシたちは忙しいんだ」

 ミナとミルキーが冷たく言い放つ。
 だが、それで男が簡単に引き下がる気配はなかったのだった。
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