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第5章
856話 本好き-3【チセ・ローズside】
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「それに、せっかく同じパーティに入ったのです。親友になろうとは言いませんが、適度に仲良くしてコウタ殿の立身出世を手伝っていきましょう」
「な、なるほど! 分かりました!!」
チセが元気よく返事をする。
コウタのためになるのであれば、と納得した様子だ。
「では、あらためて……これからよろしくお願いしますわ、チセ殿」
「はい! こちらこそ、ローズさん!」
2人は笑顔で握手を交わした。
そして引き続き、あてもなく王都を歩いていく。
「ところで、チセ殿は何か好きなこととかあるのでしょうか?」
「好きなことですか? うーん……。ご存知かと思いますが、私は『過剰魔力症』の影響で人生経験が浅いですから……」
チセが頬を掻きながら答える。
彼女がかつて患っていた『過剰魔力症』の末期は、寝たきりになってしまう。
単純に横になって過ごす時間が増えるというだけでなく、睡眠時間そのものが増えるのだ。
チセの外見年齢は10代前半だが、人生経験という意味ではそれよりもさらに乏しい。
「では、好きなものではなく、興味があるものならばどうしょうか?」
「興味があるもの……ですか?」
チセが首を傾げる。
そんな彼女に、ローズは笑いかけた。
「な、なるほど! 分かりました!!」
チセが元気よく返事をする。
コウタのためになるのであれば、と納得した様子だ。
「では、あらためて……これからよろしくお願いしますわ、チセ殿」
「はい! こちらこそ、ローズさん!」
2人は笑顔で握手を交わした。
そして引き続き、あてもなく王都を歩いていく。
「ところで、チセ殿は何か好きなこととかあるのでしょうか?」
「好きなことですか? うーん……。ご存知かと思いますが、私は『過剰魔力症』の影響で人生経験が浅いですから……」
チセが頬を掻きながら答える。
彼女がかつて患っていた『過剰魔力症』の末期は、寝たきりになってしまう。
単純に横になって過ごす時間が増えるというだけでなく、睡眠時間そのものが増えるのだ。
チセの外見年齢は10代前半だが、人生経験という意味ではそれよりもさらに乏しい。
「では、好きなものではなく、興味があるものならばどうしょうか?」
「興味があるもの……ですか?」
チセが首を傾げる。
そんな彼女に、ローズは笑いかけた。
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