社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

８４６話 大地讃頌－１【ユヅキ・ティータside】

　ユヅキとティータが冒険者ギルドを訪れている。
　開拓事業への人員募集の件で、冒険者ギルドに足を運んだのだ。
　多数の応募や問い合わせがあったらしく、しかもその内の３組のパーティがタイミング良くギルド内にいた。
　その中の１パーティ、筋骨隆々な男８人がユヅキとティータを取り囲む。

「おい、ガキ！　てめぇ、舐めてんのか？　聞こえなかったのなら、もう一度言ってやる！　俺たちはＢランクパーティ『剛腕の灯火』だ！！」

　筋骨隆々の冒険者パーティのリーダーが、ユヅキに対して凄んだ。
　それに対し、ユヅキは困った表情になる。

「はぁ……。自分に自信がない中級冒険者って、必要以上に自分を大きく見せようとするんだよねぇ……」

「何？　今なんつった！？」

　ユヅキの返答が気に障ったのか、リーダーの男が声を荒らげる。
　しかし、ユヅキは言葉を続けた。

「だってそうでしょ？　Ｂランクパーティは確かに悪くない肩書きだけど……。８人で組んでそれってことは、個人ランクはＣぐらいの人ばかりっぽいじゃん。それも、ひょっとすると昇格したてかな？」

「こ、このガキ……！　言わせておけば……！！」

　ユヅキの言葉に、男たちが気色ばむ。
　リーダーは怒りで体を震わせていた。