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第5章
708話 反応速度
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俺は騎士団長を初撃で倒した。
だが、彼は仕切り直しを希望してきた。
俺としては別に構わない。
むしろ、望むところだ。
ついでにポーションも与えて、万全の状態でやり直すことにした。
「それでは、両者構えて――」
アスター騎士爵が、再び開始の合図を告げる。
騎士団長が木刀を構え、俺が無手のまま立ち尽くす。
「はじめっ!!」
「――【烈風一閃】!!」
「ぐぬっ!」
騎士団長が俺の攻撃を間一髪で防ぐ。
今回はなんとか対応できたようだ。
「ほう……。俺の剣術を受け止めるとは大した反応速度だな」
「うるさい黙れ!!」
騎士団長が顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。
はて?
何を怒っているんだろう。
「私は騎士団長だぞ! 冒険者上がりの小僧に負けてたまるか!!」
「確かに俺は冒険者だ。しかし、ウルゴ陛下から爵位を賜った身でもあるんだがな」
騎士と冒険者。
一般的に言って、騎士の方が社会的には上の扱いを受けることが多い。
平騎士と下級冒険者を比較すれば、それは特に顕著となるだろう。
ならば、騎士団長と上級冒険者ならばどうなるか?
こちらも、基本的には騎士団長が上となる。
だが、その上級冒険者が功績を評価されて爵位を賜っているのならば話は別だ。
だが、彼は仕切り直しを希望してきた。
俺としては別に構わない。
むしろ、望むところだ。
ついでにポーションも与えて、万全の状態でやり直すことにした。
「それでは、両者構えて――」
アスター騎士爵が、再び開始の合図を告げる。
騎士団長が木刀を構え、俺が無手のまま立ち尽くす。
「はじめっ!!」
「――【烈風一閃】!!」
「ぐぬっ!」
騎士団長が俺の攻撃を間一髪で防ぐ。
今回はなんとか対応できたようだ。
「ほう……。俺の剣術を受け止めるとは大した反応速度だな」
「うるさい黙れ!!」
騎士団長が顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。
はて?
何を怒っているんだろう。
「私は騎士団長だぞ! 冒険者上がりの小僧に負けてたまるか!!」
「確かに俺は冒険者だ。しかし、ウルゴ陛下から爵位を賜った身でもあるんだがな」
騎士と冒険者。
一般的に言って、騎士の方が社会的には上の扱いを受けることが多い。
平騎士と下級冒険者を比較すれば、それは特に顕著となるだろう。
ならば、騎士団長と上級冒険者ならばどうなるか?
こちらも、基本的には騎士団長が上となる。
だが、その上級冒険者が功績を評価されて爵位を賜っているのならば話は別だ。
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