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第5章
693話 近衛騎士団団長
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「うむ。ならば決まりだな。――では、エウロス卿。そなたに貸す近衛騎士は彼女にしよう」
「ありがとうございます」
俺は頭を下げる。
これで『悠久の風』の体制はより盤石になった。
少し前に王都冒険者ギルドのギルマスにも相談したことがあったが、近衛騎士ナディアの実力は高い。
1対1ならBランク相当。
冒険者としての知識や経験には欠けるので、総合的にはCランクぐらいの評価になってしまうが……。
今の『悠久の風』に足りない部分を補ってくれると考えれば、それでも十分だ。
それに、俺のチートスキルの恩恵を受ければ彼女もどんどん強くなっていくだろう。
「よろしくな、ナディア」
「うむ!」
俺は彼女の腰を抱き寄せる。
すると、彼女は頬を赤らめた。
これにて一件落着かと思われたのだが――
「待て! 待ってくれ! エウロス卿!」
「……?」
不意に誰かが声を上げた。
俺が声の主に視線をやると、そこには男騎士が立っていた。
ナディアと同様、俺の威圧を耐えた有望株の一人だな。
まぁ、男である時点で俺が彼を採用することはないのだが……。
「なんだ?」
「ナディア殿は近衛騎士団の有望株……。近衛騎士団団長として、彼女を手放すことはできん!!」
「ほぉ……」
近衛騎士団団長ね……。
つまり、彼はこの国が保有する戦力のトップ付近に位置する人物というわけか。
面白い展開になりそうだと、俺はニヤリと笑うのだった。
「ありがとうございます」
俺は頭を下げる。
これで『悠久の風』の体制はより盤石になった。
少し前に王都冒険者ギルドのギルマスにも相談したことがあったが、近衛騎士ナディアの実力は高い。
1対1ならBランク相当。
冒険者としての知識や経験には欠けるので、総合的にはCランクぐらいの評価になってしまうが……。
今の『悠久の風』に足りない部分を補ってくれると考えれば、それでも十分だ。
それに、俺のチートスキルの恩恵を受ければ彼女もどんどん強くなっていくだろう。
「よろしくな、ナディア」
「うむ!」
俺は彼女の腰を抱き寄せる。
すると、彼女は頬を赤らめた。
これにて一件落着かと思われたのだが――
「待て! 待ってくれ! エウロス卿!」
「……?」
不意に誰かが声を上げた。
俺が声の主に視線をやると、そこには男騎士が立っていた。
ナディアと同様、俺の威圧を耐えた有望株の一人だな。
まぁ、男である時点で俺が彼を採用することはないのだが……。
「なんだ?」
「ナディア殿は近衛騎士団の有望株……。近衛騎士団団長として、彼女を手放すことはできん!!」
「ほぉ……」
近衛騎士団団長ね……。
つまり、彼はこの国が保有する戦力のトップ付近に位置する人物というわけか。
面白い展開になりそうだと、俺はニヤリと笑うのだった。
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