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第5章
685話 実例
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「ここ数百年の、我らバルドゥール王国における実例を鑑みました。『Sランク4人』や『Sランク2人+Aランク4人』などのケースが挙げられます。パーティリーダーのエウロス卿がAランクに留まり、かつ他にAランクのメンバーもいない今、Sランクの認定はいかがなものかと思います」
マデリン侯爵め……。
余計なことを言いやがる。
内容自体は俺も思っていたことではあるが、ここで口を出す必要はないはずだ。
俺としては、実力以上の認定を受けることに否やはない。
あまりにも過ぎたる評価は身を滅ぼす可能性があるが、『ジョブ設定』スキルを持つ俺ならば長い目で見てどうとでもできるからな。
「マデリン侯爵よ。余はエウロス男爵が率いる『悠久の風』にSランク相当の力があると判断し、Sランクパーティ認定の推薦をギルドマスターへ行った。そして……」
「国王陛下の推薦を受け、私が『悠久の風』にSランクパーティの資格があると判断したのです。マデリン侯爵の仰る通り、それぞれの個人ランクはいささか不十分ですが……。彼らにはそれを補って余りある力があります」
「……」
ウルゴ陛下とギルマスが揃ってマデリン侯爵を睨みつける。
マデリン侯爵は涼しげな顔でそれを受け止める。
「補って余りある力……とは? 具体的にはいったい何なのでしょうか?」
彼は怯まず、そう質問を繰り出した。
どうやら、何としてでも俺の妨害をしたいらしい。
ギルマスには、ちゃんとした説明によってマデリン侯爵を退けてほしいものだ。
マデリン侯爵め……。
余計なことを言いやがる。
内容自体は俺も思っていたことではあるが、ここで口を出す必要はないはずだ。
俺としては、実力以上の認定を受けることに否やはない。
あまりにも過ぎたる評価は身を滅ぼす可能性があるが、『ジョブ設定』スキルを持つ俺ならば長い目で見てどうとでもできるからな。
「マデリン侯爵よ。余はエウロス男爵が率いる『悠久の風』にSランク相当の力があると判断し、Sランクパーティ認定の推薦をギルドマスターへ行った。そして……」
「国王陛下の推薦を受け、私が『悠久の風』にSランクパーティの資格があると判断したのです。マデリン侯爵の仰る通り、それぞれの個人ランクはいささか不十分ですが……。彼らにはそれを補って余りある力があります」
「……」
ウルゴ陛下とギルマスが揃ってマデリン侯爵を睨みつける。
マデリン侯爵は涼しげな顔でそれを受け止める。
「補って余りある力……とは? 具体的にはいったい何なのでしょうか?」
彼は怯まず、そう質問を繰り出した。
どうやら、何としてでも俺の妨害をしたいらしい。
ギルマスには、ちゃんとした説明によってマデリン侯爵を退けてほしいものだ。
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