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第5章
669話 不始末
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(なるほど……。そういうことか)
先ほど体で”口封じ”をしたメイド少女を思い出す。
よく見れば、目の前にいる少女と似た感じの雰囲気だ。
外見年齢から考えても、彼女たち2人は姉妹の可能性が高い。
「ひょっとして、さっき俺が会った子かな?」
「エウロス様、ご存知だったのですか?」
「いや。名前までは知らない。ただ、なんとなく似ているなと思ってね。それで分かったんだ」
「そうでしたか……。姉はマジメな性格でして、ご来客の対応を放棄するような真似はしないと思うのですが……。すみません、アスター様。これは私たち姉妹としての不始末です」
「…………」
頭を下げるメイド少女に対して、アスター騎士爵がやや困った顔をしている。
「姉は今、どこにいるのでしょうか?」
「ああ、この廊下を突き当たって右に曲がって――」
俺はそう言いながら、メイド少女に道を教える。
「ありがとうございます。すぐに呼び出して、私たち姉妹で万全のおもてなしをさせていただきますので」
メイド少女はそう言うと、俺が教えた方向に駆けていった。
まぁ、対応自体に大きな問題はないか?
彼女1人でできる限りの来客対応をしても、本来予定していたより下の対応となってしまう。
それならば、最初に少しばかり待たせてしまっても、ちゃんと姉を呼び戻して2人掛かりで対応した方がいい。
俺はそんなことを考えつつ、メイド少女が向かった先を眺める。
そして――
先ほど体で”口封じ”をしたメイド少女を思い出す。
よく見れば、目の前にいる少女と似た感じの雰囲気だ。
外見年齢から考えても、彼女たち2人は姉妹の可能性が高い。
「ひょっとして、さっき俺が会った子かな?」
「エウロス様、ご存知だったのですか?」
「いや。名前までは知らない。ただ、なんとなく似ているなと思ってね。それで分かったんだ」
「そうでしたか……。姉はマジメな性格でして、ご来客の対応を放棄するような真似はしないと思うのですが……。すみません、アスター様。これは私たち姉妹としての不始末です」
「…………」
頭を下げるメイド少女に対して、アスター騎士爵がやや困った顔をしている。
「姉は今、どこにいるのでしょうか?」
「ああ、この廊下を突き当たって右に曲がって――」
俺はそう言いながら、メイド少女に道を教える。
「ありがとうございます。すぐに呼び出して、私たち姉妹で万全のおもてなしをさせていただきますので」
メイド少女はそう言うと、俺が教えた方向に駆けていった。
まぁ、対応自体に大きな問題はないか?
彼女1人でできる限りの来客対応をしても、本来予定していたより下の対応となってしまう。
それならば、最初に少しばかり待たせてしまっても、ちゃんと姉を呼び戻して2人掛かりで対応した方がいい。
俺はそんなことを考えつつ、メイド少女が向かった先を眺める。
そして――
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