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第5章
652話 見本
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「それは良くないな。夫婦関係を継続するためには、定期的な性交渉は必要だ。最低でも週に2回は励め」
「2回ですか!? それはいくら何でも厳しいかと思いますが」
「これでも最低限なのだがな。ちなみに俺は、毎晩のように楽しんでいるぞ」
「そ、そうなのですか?」
「ああ、そうだ。俺の女たちも喜んでいる」
「あの美人揃いの女性たちが……?」
「当然だろ。俺の女たちはみんな最高なんだ」
「なるほど……。さすがはエウロス卿です。素晴らしい女性陣をお持ちですな」
「お前も他人事じゃねぇだろ? お前の奥さんだって、毎晩のように満足させてやれば、喜んでくれるんじゃないか?」
「そ、そうなのですか?」
「ああ、間違いない」
「し、しかしですね……。私はどうも、そういった行為が上手くないと言いますか……」
「バカ野郎。何を言ってやがる。男ならひたすら練習あるのみだ。毎日毎時間、どうすれば気持ちよくなってもらえるのか研究しろ」
「は、はい……」
「仕方ない、少しばかり見本を見せてやろう。いいか? 腰の振り方はこうだ!」
「こ、こうでございますか?」
「うむ、悪くない。だが、もう少し力強く――」
俺はアスター騎士爵と話を続けていく。
威圧的な話の次は、ずいぶんと下世話な話となってしまったが……。
とにかく、彼と最低限の友好は深められたと思う。
そうこうしている内に、俺たちを乗せた馬車は目的に到着したのだった。
「2回ですか!? それはいくら何でも厳しいかと思いますが」
「これでも最低限なのだがな。ちなみに俺は、毎晩のように楽しんでいるぞ」
「そ、そうなのですか?」
「ああ、そうだ。俺の女たちも喜んでいる」
「あの美人揃いの女性たちが……?」
「当然だろ。俺の女たちはみんな最高なんだ」
「なるほど……。さすがはエウロス卿です。素晴らしい女性陣をお持ちですな」
「お前も他人事じゃねぇだろ? お前の奥さんだって、毎晩のように満足させてやれば、喜んでくれるんじゃないか?」
「そ、そうなのですか?」
「ああ、間違いない」
「し、しかしですね……。私はどうも、そういった行為が上手くないと言いますか……」
「バカ野郎。何を言ってやがる。男ならひたすら練習あるのみだ。毎日毎時間、どうすれば気持ちよくなってもらえるのか研究しろ」
「は、はい……」
「仕方ない、少しばかり見本を見せてやろう。いいか? 腰の振り方はこうだ!」
「こ、こうでございますか?」
「うむ、悪くない。だが、もう少し力強く――」
俺はアスター騎士爵と話を続けていく。
威圧的な話の次は、ずいぶんと下世話な話となってしまったが……。
とにかく、彼と最低限の友好は深められたと思う。
そうこうしている内に、俺たちを乗せた馬車は目的に到着したのだった。
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