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第5章
591話 後方部隊
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ギルマスから、俺たち『悠久の風』の最新ランクを聞いているところだ。
俺は正式なAランクに。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズはBランク据え置き。
グレイス、エメラダ、セリアはBランクに昇格した。
「次は……ミルキーやルンたちについてか」
「そうですね」
俺は彼女たちがどんなランクなのか気になっていた。
ミルキーとルンのファーストジョブは、それぞれ『鍛冶師』系と『料理人』系だ。
本来なら戦闘向きのジョブではない。
ただ、俺の『パーティメンバー設定』のチートにより、セカンドジョブ以降には戦闘系のジョブを配置することができる。
俺の『パーティメンバー経験値ブースト』によって成長も早いし、そこらの一般人や低級冒険者よりよほど強いはずだ。
「彼女たちはCランクとなりました」
「ふむ。妥当なところだろうな」
Cランクと言えば、一人前とされる基準だ。
少し前に登録したばかりの彼女たちがCランクになるのは異例だろうが、能力的にはそこまでおかしな話でもない。
Aランクパーティ『悠久の風』の後方部隊としては十分なレベルだろう。
「ちなみにネリスはどうだ?」
「彼女は……残念ながら、Dランクのままですな」
Dランクとは予想外だ。
あの戦闘能力であれば、もっと上でもおかしくはないと思うが……。
「報告を聞いていないのか? 彼女は強いぞ?」
大型盗賊団『毒蛇団』の頭領アルヴィンはAランク相当の実力を持っていた。
そんな彼には、可愛がっている女幹部がいた。
それがネリスだ。
半ばベッドの上で勝ち取った地位だろうが、それに似合う実力も持っている。
かつて『毒蛇団』の掃討作戦を計画していた俺たち『悠久の風』のメイドとして見事に潜入し、内部から撹乱してみせた。
その後は『悠久の風』に寝返り、今ではすっかり主力の一員だ。
非戦闘職のミルキーやルン、新入りのチセやヒナタを指揮してもらっている。
「報告は聞いております。なんでも『毒蛇団』の掃討作戦に貢献されたとか……。ですが、冒険者登録はそのあとでしたので……」
「ああ、そう言えばそうだったな」
ネリスが『毒蛇団』の一員だったことは、冒険者ギルドには報告していない。
冒険者ギルドから見れば、『悠久の風にメイドとして仕えていた者が盗賊団の掃討作戦で貢献したが、当時は未登録で、その後はそれなりの活躍を見せつつある』といった感じか。
これでは、さすがにCランク昇格は難しいだろう。
「まぁいい。最後に、新入り2人について聞こうか」
俺は話題を変えることにした。
俺は正式なAランクに。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズはBランク据え置き。
グレイス、エメラダ、セリアはBランクに昇格した。
「次は……ミルキーやルンたちについてか」
「そうですね」
俺は彼女たちがどんなランクなのか気になっていた。
ミルキーとルンのファーストジョブは、それぞれ『鍛冶師』系と『料理人』系だ。
本来なら戦闘向きのジョブではない。
ただ、俺の『パーティメンバー設定』のチートにより、セカンドジョブ以降には戦闘系のジョブを配置することができる。
俺の『パーティメンバー経験値ブースト』によって成長も早いし、そこらの一般人や低級冒険者よりよほど強いはずだ。
「彼女たちはCランクとなりました」
「ふむ。妥当なところだろうな」
Cランクと言えば、一人前とされる基準だ。
少し前に登録したばかりの彼女たちがCランクになるのは異例だろうが、能力的にはそこまでおかしな話でもない。
Aランクパーティ『悠久の風』の後方部隊としては十分なレベルだろう。
「ちなみにネリスはどうだ?」
「彼女は……残念ながら、Dランクのままですな」
Dランクとは予想外だ。
あの戦闘能力であれば、もっと上でもおかしくはないと思うが……。
「報告を聞いていないのか? 彼女は強いぞ?」
大型盗賊団『毒蛇団』の頭領アルヴィンはAランク相当の実力を持っていた。
そんな彼には、可愛がっている女幹部がいた。
それがネリスだ。
半ばベッドの上で勝ち取った地位だろうが、それに似合う実力も持っている。
かつて『毒蛇団』の掃討作戦を計画していた俺たち『悠久の風』のメイドとして見事に潜入し、内部から撹乱してみせた。
その後は『悠久の風』に寝返り、今ではすっかり主力の一員だ。
非戦闘職のミルキーやルン、新入りのチセやヒナタを指揮してもらっている。
「報告は聞いております。なんでも『毒蛇団』の掃討作戦に貢献されたとか……。ですが、冒険者登録はそのあとでしたので……」
「ああ、そう言えばそうだったな」
ネリスが『毒蛇団』の一員だったことは、冒険者ギルドには報告していない。
冒険者ギルドから見れば、『悠久の風にメイドとして仕えていた者が盗賊団の掃討作戦で貢献したが、当時は未登録で、その後はそれなりの活躍を見せつつある』といった感じか。
これでは、さすがにCランク昇格は難しいだろう。
「まぁいい。最後に、新入り2人について聞こうか」
俺は話題を変えることにした。
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