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第5章
556話 ボッチ
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「あん? なら俺は……」
「グレイスさんはあたしと来てください。魔物を根絶やしにしましょう!」
「お、おう……」
グレイスとエメラダは右の道Aを選んだ。
元盗賊でありボーイッシュなアウトローであるグレイスだが、なぜかエメラダには頭が上がらないらしい。
なんだかんだで行動を共にし、振り回されていることが多い。
「それでは、あたくしたちはこちらの道ですわね」
ネリスはそう言って、右の道Bを指差した。
彼女は新参メンバーのまとめ役だ。
ミルキー、ルン、チセ、ヒナタの4人をうまくまとめ上げてくれるはずである。
「方針は決まったな。みんな気をつけるように!」
コウタはそう告げる。
だが、そんな中1人だけ浮かない顔をしている者がいた。
「あの……我はどうすれば……」
女騎士ナディアだ。
次々に決まっていく班分けに取り残されている形となってしまっていた。
いわゆる、仲間外れのボッチである。
……まぁ、彼女は本来『悠久の風』のメンバーではないので、こうした局面で困ってしまうのは仕方のないことでもあるのだが。
「そうだな……。本命の道の戦力は足りているし……。かと言って、他の道に同行させるのも……」
コウタは一考する。
そして、結論を出した。
「ナディアはここで待機していろ」
「なっ!? わ、我は戦力外というわけか!?」
「そうじゃない。万が一に備えて、この場を死守してほしいのだ。どこかの道から異変を感じ取ったら、急行できるだろ? それに俺たちが取り逃した盗賊や魔物が来たら、漏らさず討ち取れるだろ?」
「……な、なるほど。そういうことであれば……!」
ナディアが納得した様子を見せる。
こうして、『悠久の風』の面々は4手に分かれて行動を開始したのだった。
「グレイスさんはあたしと来てください。魔物を根絶やしにしましょう!」
「お、おう……」
グレイスとエメラダは右の道Aを選んだ。
元盗賊でありボーイッシュなアウトローであるグレイスだが、なぜかエメラダには頭が上がらないらしい。
なんだかんだで行動を共にし、振り回されていることが多い。
「それでは、あたくしたちはこちらの道ですわね」
ネリスはそう言って、右の道Bを指差した。
彼女は新参メンバーのまとめ役だ。
ミルキー、ルン、チセ、ヒナタの4人をうまくまとめ上げてくれるはずである。
「方針は決まったな。みんな気をつけるように!」
コウタはそう告げる。
だが、そんな中1人だけ浮かない顔をしている者がいた。
「あの……我はどうすれば……」
女騎士ナディアだ。
次々に決まっていく班分けに取り残されている形となってしまっていた。
いわゆる、仲間外れのボッチである。
……まぁ、彼女は本来『悠久の風』のメンバーではないので、こうした局面で困ってしまうのは仕方のないことでもあるのだが。
「そうだな……。本命の道の戦力は足りているし……。かと言って、他の道に同行させるのも……」
コウタは一考する。
そして、結論を出した。
「ナディアはここで待機していろ」
「なっ!? わ、我は戦力外というわけか!?」
「そうじゃない。万が一に備えて、この場を死守してほしいのだ。どこかの道から異変を感じ取ったら、急行できるだろ? それに俺たちが取り逃した盗賊や魔物が来たら、漏らさず討ち取れるだろ?」
「……な、なるほど。そういうことであれば……!」
ナディアが納得した様子を見せる。
こうして、『悠久の風』の面々は4手に分かれて行動を開始したのだった。
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