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第5章
543話 垂直跳び
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「くくく。全力を出せばもっと高く跳べるぞ。我の垂直跳びベストは6メートル80センチ!!」
ナディアが空中でドヤ顔を披露する。
この様子からすると、彼女の跳躍力はこの世界基準でも結構なものなのだろう。
確かに、荒事とは無縁の一般人はもちろん、そこらの冒険者たちでもこれだけの高さを跳ぶことは難しいように思える。
だが――
「へへっ。お高く止まった騎士様でも、意外に大したことねぇな。要するに、足に闘気を込めてジャンプしているだけだろ?」
「そのようだな。これまで垂直跳びをする機会はあまりなかったが……。いい機会だ。俺たちもやってみようぜ」
リンの言葉を受け、俺はそう提案した。
リンは金兎族であり、脚力に優れる。
俺は普通の人族だが、様々なジョブを育てているので基礎ステータスが高い。
俺たちならば、垂直跳びでナディア以上の好成績を狙うことも可能だろう。
「へぇ……。コウタ、やるんだ?」
「コウタ殿とリン殿であれば、この程度の柵超えなど造作もないことでしょう」
「ボクも信じているのです!」
「……えっと、頑張ってください」
「男爵様とリン先輩のご武運を祈ります!」
ユヅキ、ローズ、ミナ、エメラダ、チセが口々に声を掛けてくる。
可愛いハーレムメンバーたちが見てくれているともなれば、やる気も出る。
「いよっし! んじゃ、いっちょやってやりますか!」
俺は仲間たちの声援を受けて、リンの隣に立つ。
そして、彼女とタイミングを合わせて――
「「せーの! ――やっ!!!」」
ドッ!!
俺とリンは勢いよく地面を蹴った。
次の瞬間、俺たちの身体は重力に逆らって宙に舞う。
ナディアが空中でドヤ顔を披露する。
この様子からすると、彼女の跳躍力はこの世界基準でも結構なものなのだろう。
確かに、荒事とは無縁の一般人はもちろん、そこらの冒険者たちでもこれだけの高さを跳ぶことは難しいように思える。
だが――
「へへっ。お高く止まった騎士様でも、意外に大したことねぇな。要するに、足に闘気を込めてジャンプしているだけだろ?」
「そのようだな。これまで垂直跳びをする機会はあまりなかったが……。いい機会だ。俺たちもやってみようぜ」
リンの言葉を受け、俺はそう提案した。
リンは金兎族であり、脚力に優れる。
俺は普通の人族だが、様々なジョブを育てているので基礎ステータスが高い。
俺たちならば、垂直跳びでナディア以上の好成績を狙うことも可能だろう。
「へぇ……。コウタ、やるんだ?」
「コウタ殿とリン殿であれば、この程度の柵超えなど造作もないことでしょう」
「ボクも信じているのです!」
「……えっと、頑張ってください」
「男爵様とリン先輩のご武運を祈ります!」
ユヅキ、ローズ、ミナ、エメラダ、チセが口々に声を掛けてくる。
可愛いハーレムメンバーたちが見てくれているともなれば、やる気も出る。
「いよっし! んじゃ、いっちょやってやりますか!」
俺は仲間たちの声援を受けて、リンの隣に立つ。
そして、彼女とタイミングを合わせて――
「「せーの! ――やっ!!!」」
ドッ!!
俺とリンは勢いよく地面を蹴った。
次の瞬間、俺たちの身体は重力に逆らって宙に舞う。
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