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第5章
480話 セリアとミナ
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「分かりましたにゃ。ミナさん、タイミングはどうしますにゃ?」
「セリアさんに任せるのです。ボクが合わせてみせるのです」
「オーケーですにゃ。それじゃ、集中して……」
セリアとミナが息を整える。
この脱出作戦の流れは単純だ。
まず、セリアとミナの攻撃により、瓦礫を上方向に粉砕し地上までの道を貫通させる。
次に、その道を通って地上へ脱出する。
一定の脚力を持つシルヴィ、ユヅキ、グレイスは各自の脚で。
抜群の脚力を持つリンは、ミナを担いで。
そして俺は、ローズ、ティータ、エメラダ、セリアを担いで移動する感じだ。
全ては、セリアとミナの初撃に掛かっていると言っても過言ではない。
「いきますにゃ! はあああぁっ!! 【スパイラルランス】にゃ!!!」
セリアが持つ槍が螺旋を描きながら瓦礫を穿つ。
同時に、セリアの身体から闘気が溢れ出す。
――ドォンッ!!!
凄まじい衝撃とともに、瓦礫が吹き飛ばされていく。
さすがはセリアだ。
『悠久の風』の中では比較的新参ではあるのもの、すでに『槍士』としてかなりの実力を持つに至っている。
しかしさすがに、地下から地上まで全てを貫通して道を作れるほどの威力はないのだが――
「ふんぬうううぅっ!」
ミナが闘気を練り上げつつ、豪快にハンマーを振りかぶる。
狙いはセリアの槍――その持ち手の部分だ。
後方から持ち手のところを殴ることで、破壊力を増強させて瓦礫全てを貫こうという作戦である。
タイミングを見てセリアが槍を手放し、離れる。
そして――
「【ギガインパクト】なのです!!!」
ドゴオオオオンッ!!!!
周囲を揺らすような音を立てながら、巨大なハンマーによって押し出されたセリアの槍が瓦礫を穿っていく。
「見えたぞっ! 光が!!」
無事に地上への道を確保できた。
俺はみんなを担ぎ上げ、走り始めたのだった。
「セリアさんに任せるのです。ボクが合わせてみせるのです」
「オーケーですにゃ。それじゃ、集中して……」
セリアとミナが息を整える。
この脱出作戦の流れは単純だ。
まず、セリアとミナの攻撃により、瓦礫を上方向に粉砕し地上までの道を貫通させる。
次に、その道を通って地上へ脱出する。
一定の脚力を持つシルヴィ、ユヅキ、グレイスは各自の脚で。
抜群の脚力を持つリンは、ミナを担いで。
そして俺は、ローズ、ティータ、エメラダ、セリアを担いで移動する感じだ。
全ては、セリアとミナの初撃に掛かっていると言っても過言ではない。
「いきますにゃ! はあああぁっ!! 【スパイラルランス】にゃ!!!」
セリアが持つ槍が螺旋を描きながら瓦礫を穿つ。
同時に、セリアの身体から闘気が溢れ出す。
――ドォンッ!!!
凄まじい衝撃とともに、瓦礫が吹き飛ばされていく。
さすがはセリアだ。
『悠久の風』の中では比較的新参ではあるのもの、すでに『槍士』としてかなりの実力を持つに至っている。
しかしさすがに、地下から地上まで全てを貫通して道を作れるほどの威力はないのだが――
「ふんぬうううぅっ!」
ミナが闘気を練り上げつつ、豪快にハンマーを振りかぶる。
狙いはセリアの槍――その持ち手の部分だ。
後方から持ち手のところを殴ることで、破壊力を増強させて瓦礫全てを貫こうという作戦である。
タイミングを見てセリアが槍を手放し、離れる。
そして――
「【ギガインパクト】なのです!!!」
ドゴオオオオンッ!!!!
周囲を揺らすような音を立てながら、巨大なハンマーによって押し出されたセリアの槍が瓦礫を穿っていく。
「見えたぞっ! 光が!!」
無事に地上への道を確保できた。
俺はみんなを担ぎ上げ、走り始めたのだった。
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